ウクライナの戦況が見えなくなるとともに、中国脅威論がスリランカと太平洋諸島で再燃している。気づいたら遅い状況になるよりはいいが、飛び火なら回避したい。

ウクライナの戦況が見えなくなるとともに、中国脅威論がスリランカと太平洋諸島で再燃している。気づいたら遅い状況になるよりはいいが、飛び火なら回避したい。
インフレの天井が見えた?中間選挙を前にアメリカは奇妙なメッセージが交錯している。悪く動いた時は共和党とロシアに、うまくいった時は自らの手柄に仕立てようとする民主党の思惑が各所に見える。一方で、経済界は合理的に中国、ロシアからの脱却、国内回帰まで進めている。物価と人件費から考えての海外移転が、安定供給とスピードでUターン。時代は巡る。
アメリカはイノベーションで脱炭素と中東依存からの脱却を目論んでいた。この先、欧米がロシアや産油国に畏怖を感じさせる武器は、計画がうまく進んでいることを示す事実だ。イノベーションはつづいている、脱炭素は止まらない、と。
コロナ・ウイルスを世界は無視しようと努めているが、上海ではその姿勢は通じない。中国政府がどう動くのか、彼らの政治的思惑で姿勢が変わる。コロナのリスクなのか、中国政府のリスクなのか判らなくなっている。
法案を通すのが仕事ではなく、その後の生活がどうなったかが仕事。政治家も公務員も本気でそう考えているだろうか?投票した私たちは、あと何日、自分の投票した人を見ているだろう?晩ご飯がなんだったかくらいの記憶で、候補者の名前を扱うなら日本はやはり変わらない。
報道されている事実からは、言論の自由の封殺も起きてないし、民主主義への挑戦でもない。なぜ大げさに騒ぐのか?無理やり凶悪犯罪、政治的大事件に仕立てていないか?メディアはむしろ自ら言論の自由を汚し、民主主義を抑圧している。
こういう形で安倍氏がいなくなるのは残念。彼にはせめてあと10年、政治家として日本がどうなるのかの責任を取って欲しかった。メディアが感情的で稚拙になっているのが気になる。メディアが冷静さを持たなければ、結局、日本は同じ失敗を繰り返すだけだ。民主主義への挑戦と表現した時、政治はさらに動きやすくなる。権力で自らを守る方をつくりやすくなる。結果、今回のような事件は増える。歴史をなぞるように日本が壊れている。
ロシアの侵略が長期戦になる可能性が高まっている。騒がしさが消えたあたりから描かれていた未来。怯えているのはウクライナよりヨーロッパでは?少しでも静かな夏になることを願っている。
アメリカ経済のダイナミズムと不確実性がいっしょに増幅している。過去から学ぼうにも、パンデミック、戦争、インフレ、おかしなバラマキ、驚異的な株高…数々の要因が一致する過去はない。
世界が嫌がる手法をいくつも繰り出してくるロシア。不愉快だがこれが戦争。手段を選べないほど焦っているとも思える。国内統制が効いているように見えるが、要因は無関心。この状況をつくってしまった西側の戦略ミスは修正した方がいい。
債券も株式も近未来は悲観的。ただ、インフレでキャッシュ化もリスクは大きい。対策は機動性と分散か?
昨日、最高裁の不穏な動きを報じていたWall Street Journalから、今日は心が晴れるような話題。独立記念日にふさわしい。
いまアメリカの最高判事がやっていることは、私には習近平氏が香港にしたことのように見える。合法だが、市民が望んでいないことを、一部の権力者の望みに従ってやっている。もちろん賛成する人たちがいるからそうなる。反対派と賛成派に議論が成立しない。お互いの価値観に根ざすものだから合意も形成できない。結末は分裂しかないだろう。国民が分裂の犠牲になる。
西側はウクライナ以上に香港を見捨てた。中国を恐れてという表現がもっとも正しいだろう。それが間違いだったことを後悔するなら、国内紙のような何の役にも立たない批判で仕事を終えたと思うべきではない。悔やむだけ、批判するだけで満足するから独裁者は生き残る。彼らの足を叩きつづけるべきだ。
理念は大事で、飢えても戦ってでも守るべきものはある。ただ、そのための代償をどこまで払うのかの議論をせずに理念で突き進むのは極めて危険。今の生活を維持したまま理念が守れることなどない。理念で世界が回るなら、とっくに平和になっている。腹は減り、ひとつしかないものを奪い合い、過去にされたことを恨む。そこに理念も理想もない。どこまで犠牲にするつもりなのかの説明が聞きたい。
ロシアを追い詰める制裁は期待ほど機能していない。だが、私はウクライナが有利だと感じる。答えはシンプルに、今の領土を渡してまで平和を取り戻したいとは思っていないと現地が思っているから。勝てないと思っていたら、この数字は出ない。
ドイツのシステム崩壊を指摘するWall Street Journal。どれも現実で深刻。今までの価値観が壊れたのはロシアでもウクライナでもなくヨーロッパだ。
意図的に反対意見に触れるのは苦痛だ。だが、特に意思決定を伴うもの、自分の価値観が強固な時ほど、この作業は有効に機能する。
冬までにロシアはガスを使った脅迫をはじめるだろう。西側がエネルギー効率を大幅に高めるイノベーションを真剣に模索し、成功すれば時代はまた繰り返す。もし、怠惰な理由から相手と争うことに向かうなら世界大戦になる。どちらの可能性も十分にある。選ぶのは政治ではなく国民だ。
ごますりで姑息な論破しかできない人たちしか政治家にならない。それは世界中いっしょか?ならばもっと違う意思決定を私たちは生み出すべきだ。イノベーションで。アメリカが行動をはじめることを期待する。