バイデン氏は追い風で軽率になったか?個人的な嫌悪感を言葉にしたミスがこの先、どんな影響を及ぼすだろう?今は平時ではない。小さなコミュニケーションのミスが致命的な結果につながる可能性がある。慎重さが必要だ。一方で、それほど大げさに取り上げる必要のない言葉を恣意的にマイナスに報道している姿勢も見える。望んでいるのは誰だ?

バイデン氏は追い風で軽率になったか?個人的な嫌悪感を言葉にしたミスがこの先、どんな影響を及ぼすだろう?今は平時ではない。小さなコミュニケーションのミスが致命的な結果につながる可能性がある。慎重さが必要だ。一方で、それほど大げさに取り上げる必要のない言葉を恣意的にマイナスに報道している姿勢も見える。望んでいるのは誰だ?
痛烈なフランスへの警告。西側の中にも制裁と言いながら足並みの乱れは各所にある。中国よりもタチの悪い立ち位置にフランスがいる。
読みが甘かったのはプーチン氏だけではなかった。EUもウクライナも、アメリカとイギリスの警告を軽視していた。さらに遡れば、アメリカもまたポーランドに比べればロシアを軽んじていた。日本は?中国や北朝鮮をどう捉えるべきだろう?
ウクライナは善戦をつづけている。通信やゲリラ戦での成果は素晴らしい。西側と呼ばれる国々の支援はどこか無様だ。西側はまだ危機感が足りない。
ウクライナ侵攻から1か月。ロシアは経済制裁が抜け道を探りながらも首が絞まりはじめている。凶暴化するロシアの攻撃に対してウクライナは想像以上の防衛を見せている。が、他国は徐々に慣れはじめている。良くない。
欧米もロシアも、短期戦略も長期の国家戦略も大きく見直しはじめている。80年代を知っている人にとっては逆戻り、2000年以降の世代には新体験になる。対立が短い期間で終わることを願う。
偶然か、電力の話を朝日と読売がするタイミングで東京電力が電力逼迫で関東地方は警報が出された。議論できない状態をつづけて10年。停電が日常になるかもしれない。議論した上で原発再稼働なら、それも民意だが、議論さえ避ける。議論しないことで衰退は加速する。さらに議論できない人たちが増える。この国民性でリセットが起きても、復興はないだろう。意思決定できないのだから。
目立たないことを意図的に選んで稼ぐ人と、計算してアピールから収益を目論む人の発想は同じだ。何も考えずに騒ぐ人は愚かで、それを見て騒ぐだけの人たちはさらに愚かだ。
インフレが起こす世界経済の変容を「重力」と表現したWall Street Journalは秀逸。重力の強い環境にどの業界が耐性が強いか、生存競争が激しくなる業界はどこかがイメージしやすい。日本が世界一人件費の安い国になる日は近い。チャンスはある。
ウクライナ侵攻で明らかに立場を弱め、戦略変更を余儀なくされている中国、そして習氏。築いてきた影響力が一瞬でなくなった。それが一時的なものなのか、戦後も継続するのかはまだ見えないが、欧米は当然のように中国の立場を弱めようとしている。中国はまったくなす術がないように見えるが、意図的か?
ロシアが一気に軟化の兆し?賠償から逃れ、今でどおりにガスと原油は売りたいだろうが、もう誰もいなくなった。失敗だ。
飢えや寒さより信念。これを政治家が言えば抵抗感は生まれるだろうが、ウクライナを見捨ててもロシアの恐怖はなくならない。ならば戦う必要があるとの答えに行き着きつつある。最悪の答えだが、降伏はない。そういう答えに行き着く覚悟を社会が意識しはじめている。
ウイルスもライフスタイルを一気に変えたが、戦争もまた変化を強いている。インターネットにも分断が生じはじめた。もうグローバルで統一されたアクセスは幻想に変わりそうだ。ITには今後、ジャーナリズムと同様の責任とコンセプトが求められる。簡単に折れないハードコアと、変化に柔軟に適応する意思決定が求められそうだ。
投資の世界は複合的なリスクは不確実性という言葉をもはや超えている。中央銀行は膨らませたバランスシートを相当後悔しているはずだ。下手をしたら、すべて焦げ付く。税金でケリをつけるとは暴動が恐くて言えないレベルだ。平穏は過ぎ去った。当分、戻らない。
中国は世界のリーダーになるチャンスを失った。理想などない。リーダーになる気もない。全員にいい顔をしようとして、全員に嫌われる。アメリカも歯切れが悪い。大国どおしの対戦にしないためのボーダーラインと、ウクライナの自由を守るラインの間にどれだけの条件を想定しているのか。ロシアにもメッセージが伝わるように世界に明示した方がいい。
経済制裁が効いていること、民間人の犠牲者にアメリカ人が含まれたことでロシアは譲歩を親権に考えざるを得なくなった。いや、そういう言い訳で戦争をやめるきっかけをつかめた。
Wall Street Journalの情報の質は別格。なぜロシアがウクライナの原発を狙うのか、そこで何が起きているのかを明示している。
Covidではじまったインフレが、戦争とともに加速。もうグローバル化の時代は一度、終わりだ。安い国を探してつくることくらいはできるかもしれないが、世界中に売り込むこと、世界全体をマーケットと捉える発想は終わった。国際マーケットは半分になり、仕入れ値は倍になる。
11年経っても相手の話を聞かない、対話もしない日本人のままでは共生できない。結果、生産性は半分。しあわせも半分。まだ気づかないのか?
経済制裁では手詰まりと、西側はどこかで決断する日が来る。ロシアには入らなくともウクライナ防衛に派兵。人道支援として納得できる論理になる。あとは国民を各国の政治家が説得できるかだ。戦闘機提供さえ合意形成できないNATOに何ができる?と言われれば、ウクライナはロシアにも西側に入るのをやめるだろう。完全な断絶。民主主義も同盟も機能しないと言われても反論できなくなる。結果、派兵につながる。日本も防衛なのだから出せと言われるだろう。
また世界大戦に一歩近づいた。バイデン氏はコンセンサスは取っているが希望はまったく作り出せていない。最悪のシナリオをゆっくり進んでいるだけだ。