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4912.報道比較2022.7.7

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アメリカ経済のダイナミズムと不確実性がいっしょに増幅している。過去から学ぼうにも、パンデミック、戦争、インフレ、おかしなバラマキ、驚異的な株高…数々の要因が一致する過去はない。

Wall Street Journal
インフレで「コロナ貯蓄」を取り崩す米国民 (2022.7.6)

米リセッション入りか、低失業率は異例 (2022.7.6)

コロナ後の米経済回復、「赤い州」が優位 (2022.7.6)

米国株に底入れの予感、空売りペース和らぐ (2022.7.6)

FRB、インフレ懸念で利上げ幅拡大=6月議事要旨 (2022.7.7)

米国債市場の不吉なシグナル、逆イールド再び (2022.7.7)

アメリカ経済のダイナミズムと不確実性がいっしょに増幅している。過去から学ぼうにも、パンデミック、戦争、インフレ、おかしなバラマキ、驚異的な株高…数々の要因が一致する過去はない。バラマキによる潤沢な貯蓄と株高から得た恩恵が一定レベルに消失するまで、インフレとリセッションがつづくと見るのが物理法則から考えれば自然。マイナスになるほどクラッシュするとは思えない。アメリカのイノベーションが世界で群を抜いているのは確実。そのアドバンテージを維持するところまでしか下がらない。が、今のストックは過剰。このすべてのシナリオが国家財政にも当てはまるところが危険。一番痛みを味わうのが国家で、そのツケを払うのは税なら国民。国債と通貨なら全世界。アメリカは、当然のように後者を選択する。日本も同じシナリオの線上にいるが、さらに悲惨。世界経済でのアドバンテージは消えつつあり、国家財政が抱える国債の規模は異常。しかも日本国債を持っているのが中央銀行と国民。痛みはすべて国民にのしかかる。

朝日新聞・社説
ウクライナ支援 長期化を視野に結束を

読売新聞・社説
サハリン2 「接収」の脅しに強く抗議する

こうなることは想定内の話。経済制裁をはじめたらこうなる。巻き込まれるのが嫌だから他国は批判もしないし制裁にもかかわらない。それは各国の判断だ。日本は巻き込まれてもアメリカとの同盟を選択したのだから当然のこと。インフレになっても生活が苦しくても仕方がない。これが戦争だ。相手を批判しても答えは当然でない。別の手段を見つけていれば戦いはつづけられる。耐えろと言うのが一番無責任な国家のすることだ。

朝日新聞・社説
参院選 コロナ対策 低調な論戦を憂う

今まで見た選挙向けの話題でもっとも興味を感じた視点。ウイルスがまた変異して感染を広げている。政治的にもう感染はあきらめて共存しようと考える国もある。日本はいつものうやむや。なぜ感染が拡大したか、収束したかも、未だに科学的根拠も合意形成もない。それで組織だけはつくりたいと言うのだから亡国そのもの。仕事ができないのに部署をつくれと言い出す社長に金を出す銀行などない。節税と海外へのリスク回避を進めたい。ウイルスのおかげで本質が見えてきた。

毎日新聞・社説
新型出生前診断の拡大 適切な情報提供が前提だ

形式的に批判的な態度を取る毎日が不愉快。私は技術は肯定。運用は選択制で自由診療ならそれでいいと思う。倫理の問題は議論をするのはいいが、答えは求めるべきではない。いろいろな考え方がある、それを受け入れるべきだ。この議論に時間を使うよりは、染色体異常の人が当たり前に暮らせる社会をつくる方に時間を使うべきで、それをできない社会の問題解決に時間を使うべき。私はダウン症の人とも関わるが、何の違和感もない。むしろ快適さを感じることさえある。存在に十分な価値があるし、そういう命を大切にしたいと選択する人は、むしろ精神的にも経済的にも豊かさを持っている人だと思える時代が来る可能性を感じる。何の倫理観で毎日は批判しているのか?中絶をどう位置づけるのか?発想が貧弱。

毎日新聞・社説
’22参院選 ネットと民主主義 双方向の利点生かさねば

連載ネタ切れか?興味深い話なのに取材をしていないのか、社説担当は情報を集めないのか、内容は空っぽ。仕事のレベルが政治以下。
私の感覚では、ネットをうまく使って選挙運動した人はやがて批判されて埋もれる。施政でネットの使い方を新たに考え、実現した人は称賛される。台湾のオードリー・タン氏はこのタイプ。ネット利用の本質は宣伝ではない。システムだ。システムの根幹にデータとアルゴリズムがある。一時的に情報のアクセス数集めるのは容易。継続には努力がいる。システムを変えるには思慮がいる。日本でここまで見えている国会議員を見たことはない。地方には見かけることがある。省庁にも少ない。経済界でも判っている人は半分程度では?判れば取り組めば確実にできることなのだが。

読売新聞・社説
海外IT企業 法令軽視の姿勢は見過ごせぬ

手段と目的が混乱している。これでは誰も動かない。間抜けな施政。制度をいじるだけで仕事と思っている公務員。怒っているフリをすればいいと思っている新聞。時間が浪費されている。

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