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4905.報道比較2022.6.30

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ロシアを追い詰める制裁は期待ほど機能していない。だが、私はウクライナが有利だと感じる。答えはシンプルに、今の領土を渡してまで平和を取り戻したいとは思っていないと現地が思っているから。勝てないと思っていたら、この数字は出ない。

Wall Street Journal
ウクライナ人の9割、領土割譲条件の和平に反対=WSJ調査 (2022.6.30)

ウクライナ侵攻の思わぬ副産物:NATO兵器の近代化 (2022.6.30)

ロシア産石油価格に上限設定の実効性 (2022.6.29)

ロシア債務不履行、長い冬を招かず (2022.6.29)

ロシアを追い詰める制裁は期待ほど機能していない。デフォルトも大きなインパクトはなさそうだ。だが、私はウクライナが有利だと感じる。答えはシンプルに、今の領土を渡してまで平和を取り戻したいとは思っていないと現地が思っているから。勝てないと思っていたら、この数字は出ない。精神論ではなく、現実として今のままつづければロシアを出ていかせることはできると思っているからだ。プーチン氏は目的を達成できないだろう。ただ、結果は欧米が望むものにもならないようだ。ウクライナはロシアを敵と思いつづけるだろうが、欧米を支援者と思うこともないだろう。

Wall Street Journal
習氏を迎える香港、独裁主義に敗れた民主化の夢 (2022.6.29)

毎日新聞・社説
香港返還から25年 信頼を失わせた約束違反

習氏が政権から去った後、香港はまた荒れるだろうか?可能性はある。次のリーダーが習氏と同じ思想を持つのか、他人を動かせるだけの権力を掌握できるのかは未知数。香港市民はそれを待って闇に潜んでいる。あきらめさせる方法はただひとつ。中国に統一された未来の方がしあわせと感じさせることだけだ。独裁ではその答えにたどり着けない。自由の価値は、それだけ重い。共産党ももちろん判っている。ただ、独裁をあきらめるという選択肢もない。秋に習氏を再任するということは、台湾統一のため。その後に統治が乱れないようにする時間の必要性を考えると、台湾への動きは想像よりは早いはず。ロシアが侵略している間にやる選択肢を想定した方がいい。香港は台湾をどう見ているだろう?知りたい。
それにしても日本の新聞の能力の低さは明白。このレベルを基準に考えていたら生活レベルが下がるのは当然。世界を見た方がいい。

朝日新聞・社説
G7首脳会議 秩序維持へ重責自覚を

産経新聞・社説
G7サミット閉幕 対露圧力を世界に広げよ

毎日新聞・社説
ウクライナ侵攻 戦闘長期化と支援 対露結束を維持すべきだ

昨日、読売が先行したトピック。朝日の思慮が一歩深い。ロシア批判の姿勢よりも多くの国を巻き込むために食糧問題、気候変動やエネルギーに着目する姿勢を評価している。同意見。ロシアを孤立させる戦略はうまくいっていない。孤立させない選択が平和解決につながるならいいが、いまは戦争を長引かせる要因になっている。恐怖、打算、無関心…どんな理由でも回避にむけて環境をつくるのが適切だ。そういう思慮をG7が持っているなら素晴らしい。あとは実行力だ。

朝日新聞・社説
参院選 家族と制度 「昭和」脱するために

ずいぶん大きな話題を選挙と関連付けた朝日。政党の選択肢を挙げるのはいいが、結局、選べない状態に陥る。またこの問題を解決するのに6年でできるだろうか?今までのペースなら非現実的。つまりは政党を選ぶ選挙に、時間のかかるこの話題を取り上げるのが適切かは悩ましい。好き嫌いや価値観の問題に陥る。ここから6年で何をしてくれるのかの具体性を最優先にした方がいい。だから日本の選挙や政策論はブレる。100年先の問題の一歩を踏み出す前に、10年以内に財政破綻があり得る、地球温暖化が止まらなければ社会的危機に陥る、そういう喫緊の課題を忘れていないか?

読売新聞・社説
日本医師会 患者のために行動する組織に

本業より政治支援団体として注目されることが増えた組織。誰がリーダーになろうと未来は暗い。

読売新聞・社説
アフガン地震 タリバンは国民の命を守れ

地震の話ではなくタリバン批判の話。そういう感覚がむしろ救助を停滞させていると思うが。

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