年賀状。毎年、年末のドタバタの中でこなすことになる作業。
やがてなくなるかも?と思いながら、お付き合いのある人たちに気軽に送れる挨拶としては、コスト感覚で切り捨てるには気が引ける、すばらしい行事とも感じています。
ですが、師走。省ける作業はなるべく省きたい。
が、心はこめたい。
サボりたいのは宛名。
とはいえ、きっとマーケットは小さくなってるんでしょうね…宛名をプリントするだけのソフトウェアが、ことごとく消えている…
私がMacだからってのもあると思うんですが。
去年まで使っていた「プリントマジック」は2017からアップデートが止まり、最新のmasOSのCatalinaでは動かず。
Adobe Airという、枯れた技術がベースなので、必死に動かす気にもならず。
きっと何かあるだろ…と、11月頃には思ってたんです。
こんなのも見つけてたんで。
郵便局公式ですよ。期待するじゃないですか。
でも、年賀状を出す前の時期から、こんなことを言い出す会社なんですよ。
あんま期待しない方がいいな…と思ってたら、瞬時に裏切られました。
データをインポートしようとしたら、CSVのフォーマットが準備されてまして。用意周到?と思ったら…
なんとも厳粛な仕様でした。
外資ばかりの私の宛先は、ことごとく桁数があふれ、まったく話にならず。
日本の会社は、この長さで足りるんですかね…?市町村、会社名、部署名…ことごとくあふれました。
しゃあないということで、App Storeを見てみると、
老舗は5,500円(私が見た時は、もうちょい高かったなあ…)。
有料でも、優良ならいいやと思ったんですが、かなり日付が古いものが多く、レビューもイテテのものが多く…
うーん…App、つくるか?
でもContactsからデータ出すって、個人情報のあたりのAPIだよなあ…
データだけロードしても、Print系のAPIって、ほとんど進化ないし、ドライバーへの依存度高いだろうしなあ…
ということで、どう考えても間に合う気がしない。断念。
- 「連絡先」って、ハガキ印刷できない?(できない。封筒と宛名シールだけ)
- 「Pages」って、連絡先から差し込み印刷できない?(できない。はがきって発想がどこにもない)
結果、締め切り時間を考えて、スプレッドシートでやろ!と決めました。(デスクトップが一番いいかな?ということで「Numbers」を選択。Google Spreadsheetでも、同じことができると思います。)
1.データは連絡先から、CSVで取り出します。
無料のこのAppで、私は取り出しました。
2.Numbersで開いて、データを選別する
列が横に大量に並んでます。いらないものをどんどん削ります。
行は不要な宛先を消去していきます。
このシートの段階で、姓+スペース+名+様や、住所をまとめた列を作っておくと便利かもしれません。
文字の連結は、&です。間にスペースを入れたければスペースを入れるだけ。
3.印刷用のシートを準備して、データを参照
シートを1つ増やします。
プログラムを知っている人が全否定するような「エクセル方眼紙」「印刷用セル」の手法を使います。
印刷したいデータを参照して、印刷したい状態にまとめます。
私はひとつのセルに、全部まとめてしまいましたが、フォントにこだわるなら、別のセルにしてもいいと思います。
- セルの中で文字を連結するなら、先ほどのとおり&で。
- セルの中で改行したい時は、&で文字コード「CHAR(8233)」が改行追加です。
これで、このシートで印字を制御します。
4.印刷をテスト
ここでじっくり時間をかけます。
Numbersで「プリント」すると、ページサイズ、用紙などを指定できる状態になります。
セルの位置を合わせて、ページの全体を拡大/縮小したり、紙をはがきのサイズに裁断してテスト印刷して、年賀状に重ねてみて、余白を調整していきます。
こう書くと「めんどい!ムリ!」と思うかもしれませんが、私は裁断は2回(印刷には表裏を使いましたが)テスト印刷は3回で完成。
最初は、とんでもない字の小ささに、どれだけ時間がかかるのか?と思いましたが、2回目で急速にリカバー。3回目でうまくいきました。
5.あとは、一気にプリントアウトするだけ
かなりラフですが…できました。
2時間もあれば、できると思います。
やっぱ来年は、Appつくろうかな…
Swift UI、勉強します。