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3736.報道比較2019.5.13

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CC Attribution, Photo by 元 via Flickr

日本の新聞の劣化は誰もが気づくレベルになってきた。終焉にカウントダウンか。

Wall Street Journal
米国境にあふれる難民家族、収容施設も限界 (2019.5.9)

一時期、ヨーロッパに起きていたような難民的な移民がアメリカに押し寄せている。トランプ政権の価値観とは無関係に、この問題はアメリカに緊急の対策を強いるだろう。ドイツのメルケル氏が陥ったような善意によって政治的な失敗は興味深い。良心を人は失ってはならないはずで、社会も大いに賞賛したが、雇用や治安に不安が生まれた途端、メルケル氏は逆風に晒され、失脚した。アメリカには移民によって富を増幅させた成功体験と、平等を重んじる価値観が根底にある。それでも、アメリカ国内には民族的感情も差別も常に存在する。そして何より、資本主義をダイレクトに感じる貧富の差。富を失ってでも理念を追う勇気を、今のアメリカ人がどれだけ持っているだろう?弱者に問いかけることでトランプ氏が手にした追い風とは逆の理念を、アメリカの持てる人たちが行動で示さない限り、この問題を解決するのは難しい。ドイツが失敗したからこそ、アメリカには成し遂げてほしい。

朝日新聞・社説
生態系の保全 地球の悲鳴が聞こえる

即位と恩赦 前時代の遺物と決別を

産経新聞・社説
令和のスポーツ 五輪成功の期待に応えよ 高い規範意識と危機感を持て

毎日新聞・社説
スマホ時代のテレビ 活路は自由な発想の先に

読売新聞・社説
菅官房長官訪米 「拉致」解決へ重層的な協力を

悲惨だ。連休明けの余波なのか、各紙の品質は極度に劣化した。しかも劣化の傾向が各紙で異なる。朝日も読売に似た後押し体質が見えはじめた。トピックをタイムリーに捉える能力の低下と、他紙の動向を見る余裕はなくなった。産経はまだ元号にこだわり、内容はスポーツにまで国家主義を求める戦前レベルの発想。北朝鮮のようだ。毎日はテレビを憂慮しているが、メディアとコンテンツの話が混同し、本質的な問題を未だに捉えられずにいる。同じ問題をさらに深刻に自分自身のいる新聞の業界が抱えているというのに。読売は迎合が止まらない。菅氏の次期首相論への観測気球のような社説。発行部数を誇る新聞がこのスピードで政治に擦り寄るのは苦しさの現れだろう。
新聞のメディアとしてのビジネスがどれくらい機能不全に陥っているのか、私は詳しくない。だが、コンテンツの劣化は明らかに感じる。2019年に入ってからの新聞の劣化はコンテンツを供給する立場としての品質さえ維持できていない印象だ。終焉は近い。

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