ORIZUME - オリズメ

3603.報道比較2018.12.31

3603.報道比較2018.12.31 はコメントを受け付けていません。
Japanese Holiday

CC Attribution, Photo by ryo katsuma via flickr

今年の最後の社説。各紙の今年の姿勢が鮮明になった。国内に情報を求める時代は終わった。

朝日新聞・社説
平成の30年 それでも、確かなことは

2018年最後の社説を、朝日は時折書く散文調の表現でまとめた。個人的には、情緒的になって報道と乖離するので好きではない。内容も天皇制や民主主義を語りたいようだが、ぼんやりし過ぎていて取材しただけの価値が生まれていない。この状況で何を言っているのか?と呆れる。

産経新聞・社説
回顧2018 米中が対決局面に入った 国益の最大化をためらうな

年末も産経調。今年の産経は8/15に社説を書かなかったのを鮮明に覚えている。産経がポーズだけで強硬を演じているのか、ニッチでも自紙の価値観を死守したいのかはわからない。時として常識的に語り、別の日は攻撃的な手法を維持する。その揺らぎと、ジャーナリズムとしての不安定さを感じて、報道比較では産経を取り上げるのは内容を見てからに切り替えた。カルトに通じる言動を新聞と名を付けてマスメディアから発信する。公害に相当する迷惑。それでも響く読者がいるのだろう。先進国からもISに共感して取り込まれる人が幾人もいる。産経をそこまで悪く言うつもりはないが、ヘイトスピーチに通じる発想を産経が持っているのは確実。表現の自由という言葉の重みをどんどん軽くしている気がする。

日本経済新聞・社説
輸出に頼らぬ原発の技術・人材維持策を

日本経済新聞・社説
訪日客頼みの百貨店でいいか

年末まで現実的な話題のようで、中身が薄い。原発を輸出に頼るなとは、裏返せば内需への転換、日本国内にそのニーズがあるとは思えず、補助金期待?政治との結託?と勘ぐりたくなる。訪日客の話題も表層だけで語っている。不動産行への転向を打診しているのか、ネットをいつもの魔法のように過信しているのか。日経は、今年もっとも劣化を感じる。

毎日新聞・社説
国会のこの1年 首相の下請けが強まった

年初は不安を感じたが、ここ最近、急速に盛り返してきた毎日。最後も批判に終わらず、適切な提案を盛り込んだ秀逸な社説に。どう社会を変えていくかの手法まで書いているのは素晴らしい。この品質が維持されれば、他紙の劣化を思えば一気に人気を獲得できるだろう。今後も期待している。

読売新聞・社説
TPP発効 自由貿易強化へ加盟国拡大を

文化財の被災 安全対策を施して活用したい

他紙から数日遅れて話題を追いかけるのが定番になってきた読売。政府との密着度は強まり、今回のような公共投資の話題は先行する。自民党との価値観の近さは許容しても、内容が政権と寄り添うのは許せない。ますます遠慮なく政府迎合を進める読売。信頼度は下がりっぱなしだ。

Wall Street Journal
貿易で一つ確かなこと:米国の赤字は来年も拡大 (2018.12.28)

Wall Street Journal の日本語コンテンツの充実度に感謝している。一般人にも確実に受け入れられるレベルの品質と、豊富な分野、情報量の多さに助けられている。国内紙の劣化を代替して余りある。政権が完全に信じられず、メディアの劣化も進む日本で、ニュートラルで信頼できる情報源は海外にしか存在しない。日本に囚われない発想を持つべきだ。

Comments are closed.