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3468.報道比較2018.8.19

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夏休みの時期と週末が重なったからか、国内紙の社説のトピックが曖昧で、主張もぼんやりしているものが多い。

Wall Street Journal

脱皮するグーグル、若き日の理想主義と決別 (2018.8.17)


グーグル、中国での検索サービス提供はまだ先=ピチャイCEO (2018.8.17)

夏休みの時期と週末が重なったからか、国内紙の社説のトピックが曖昧で、主張もぼんやりしているものが多い。Wall Street JournalのGoogleの話題を掘り下げる。
Googleも、イノベーションが起こせずに未来が見えない。ムーンショットを目指すと持ち株会社化、経営層の組織改編も行ったが、まだ具体的な話題は見えてこない。AppleがiPhone頼みと言われるより、Googleの検索広告頼みは危うい。YouTubeもGmailも、Androidさえ同じビジネス・モデルの延長と考えると、さらに「次」は求められてきた。社是を変え、中国に成長をも止めなければならないほどイノベーションの芽が見えないようだ。同じ状況が、シリコンバレーの寵児に見える。Appleも同じようにイノベーションを起こせない。Facebookはイノベーションどころかビジネス・モデルに行き詰まりが見える。Amazonだけが、まだ輝きを失わずにいるのはAWSのおかげだ。会社分割のリスクがもっとも高いのが、そのAmazon。そして、プライバシーを盾にされたら、GoogleとFacebook。FAANGにも少しずつ輝きが消えはじめている。
無論、成長スピードと規模は、世界を圧倒している。日本どころか、世界中のあらゆる産業に比べても圧倒的に革新し、成長している。私は悲観よりは期待し、応援している立場だ。だが、イーロン・マスク氏がトランプ氏よりもお粗末なツイートをしなければならないほど追いつめられたり、Facebookがいつまでもプライバシー問題に終止符を打てなかったり、Googleが中国の検閲を許容してでも進出を望むのを見ると、ITバブルの時の終わりに似た失望は近いと感じる。今回の方が、狂乱は少なく、夢から覚めた時の痛みも小さいだろう。虚業もバカ騒ぎもない。電気自動車は世界をすでに走り、クラウドもモバイルも日々の生活を支える貴重な空気のような存在になっている。だからこそ、次のリセッションでFAANGが揺れれば、違う痛みが世界を襲うかもしれない。Googleのワンクリックが700円と言われても、私たちは文句を言えない。電気自動車が月額費用を求めても、Facebookが有料になっても、受け入れざるを得ない人たちが多くいる。事実、スマートフォンは1000ドルに到達し、Amazonプライムは値上げが進んでいる。フリーミアム?そんな言葉があったね…と言われる日が近づいている。イノベーションが止まり、株価が下がりはじめたら、フリーは少しずつ消えていく。この引き金を引いたのはGDPRではない。何年もイノベーションを起こせないでいるシリコンバレーのマネジメントだ。残念なのは、これが競合や他国のメリットにはならないということ。誰もがシリコンバレーに依存し、独占を許した。他の選択肢も、発想もない。

読売新聞・社説
サマータイム 効果と弊害の慎重な見極めを

イノベーション 政府一丸で飛躍の足場築こう

国内紙の中で、一番現実的で、明日からの仕事に少しは生きそうな話をしたのは読売のみ。サマータイムへの慎重論は、もっとシンプルに「やめてしまえ」と言い切った方がいいと思うが、他紙がプログラムやシステムの話をしている中で、鉄道や空港あたりを取り上げるセンスは、自民党にもバカな思い付きだったと思い知らせることができる気がする。
イノベーションの方も、まあ…社会主義的な日本のやり方としては、少しは前に進んだのかもしれない。経済最優先で、構造改革を安倍政権が言っていたのはいつだっただろう?と書かないのは読売らしい。政治が主導しなければ民間では何も進められない国になったことは残念だ。なぜ、AIやビッグデータが進まないか、ひょっとするとこれはハメられている?という意味を、読売は考えたことはあるだろうか?ビッグデータには、大量のストレージと、計算するためのプロセスが必要になる。これを高速で進めるには…日本のITソリューションは技術不足だ。結果、クラウドに情報を置くのがベストな選択になりやすい。AIはさらに悲惨だ。日本はアプリケーションさえ作れない。というより、世界のAIのアルゴリズムの大半は一部に独占されている。これも、クラウドでの運用がベストになる。AIやビッグデータを進めるほど、日本からアメリカにカネが出ていく。これで、何のためにデータを分析するのか、何の解を見出したいからAIを使うかが見えているならいい。少なくとも、私は具体的な目標を聞いた事がない。いつも絵空事のような空論ばかり出てくる。データを分析しても、分析に値する答えが出せるかさえ、日本国内では答えも出せない。指示も出せない。これはリーダーシップの問題だろうか?私は、別の問題だと思う。

産経新聞・社説
公務員の定年延長 行政改革の徹底が条件だ

公務員の批判は簡単だ。産経の言っている事はどれも正しく聞こえる。だが、最後の一文は完全に間違っている。国会や政府が定年や再雇用の手本となる制度を作り上げる?100年経っても無理だろう。すべて公務員の作った案をベースに動いている国会が、公務員雇用の仕組みを作れるはずがない。自ら最初の一文を「人事院が」ではじめているのが、その証拠だ。判っていてかいているのだろう。現実味のない作文だ。

朝日新聞・社説
外来生物 適正管理へ模索は続く

産経新聞・社説
文化財防災 千年の遺産を守るために

毎日新聞・社説
五輪・パラ文化プログラム 熱意不足の原因はどこに

夏休みの終わりらしい話題。どれも危機感は乏しい。意図的に危機を薄めて書いているようにさえ感じる。問題意識を本気で持っているのかさえ微妙だ。

日本経済新聞・社説
自由な通商国家の存在感を示そう

重い話題を取り上げた割には、内容は方法論のない空論に終わっている。理想は結構だ。だが、休日の思い付き、酒の席での説教程度の価値しか感じられない。どうやって?答えのない長文を準備した意味はゼロだ。

毎日新聞・社説
介護職へのハラスメント どう現場を守っていくか

昨日、仲良く労働環境の課題を読売と並べた毎日が、昨日、読売が取り上げた話題とそっくりの内容を掲載。これで読売が毎日の話題を話したら大笑いできたのだが。他紙をチェックする機能は、未だに新聞では機能していない。仕事のレベルが低い。

朝日新聞・社説
初の司法取引 定着へ丁寧な説明を

最後発の読売が、この話題を取り上げたのは7.29。最初の日経は7.22。もう1か月に近い時間を経過している。朝日は正義漢を演じられる立場だろうか?新聞の司法取引への期待は、巨悪を捉えるための仕組みのつもりだったのかもしれないが、通常の司法取引は巨悪が逃げるために使われるものだ。休んでいただけのような朝日がボケているだけにしか見えない。

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