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3458.報道比較2018.8.9

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8.6には風化を嘆く社説を書きながら、3日後にその意志を行動で見せたのは朝日と毎日だけ。不誠実極まりない。日々、帳尻を合わせるために紙面を埋めるだけの社説なら、やめたらどうだろう?日本のジャーナリズムは、選択と集中が必要な時期ではないだろうか?

朝日新聞・社説
原爆の記憶継承 若い世代の新たな挑戦

毎日新聞・社説
核軍拡の時代と日本 「唯一の被爆国」の筋通せ

8.6には風化を嘆く社説を書きながら、3日後にその意志を行動で見せたのは朝日と毎日だけ。産経は独自の思想を展開していたので別としても、日経と読売は3日坊主という恥知らずな状態。不誠実極まりない。朝日の記憶継承という視点での情報収集は、それなりの納得感はある。風化を止めるという発想を行動で示しているのはすばらしい。毎日の社説は意味不明だ。自紙の1981年の社説に何の意味があるのか。現在の事象を見繕って並べたに過ぎない。
今日は、Wall Street Journalを4つ、社説も含めてピックアップした。彼らにも感情はある。価値観もある。愛国心もある。だから社説には、時折、外国人としては理解に苦しむ時もある。だが、大半は納得感のある、非常に示唆に富んだ品質の高い情報を、翻訳がおかしいと思うことも皆無の状態で、毎日届けてくれる。なぜ彼らのコンテンツには納得感があるのか?論理的整合性が整っている。落ち着いている。現実的で、誠実。彼らは夢想もしないし、現実逃避もしない。予算を無視した要望も、愛国心だけに依存した正論も言わない。政治に依存したり、官民連携と言えばすべてが丸く収まるような逃げ道も作らない。これらは、すべて日本の社説だけでなく、報道にも見られる悪しき常套手段だ。
「こう言えば、きっとよく見てもらえるに違いない、減点はないだろう…」そんな発想で作文を書いていたのは、小学生?中学生?日本人は大学のレポートや社会人の提案書でもそんなことをしているのだろうか?日々、帳尻を合わせるために紙面を埋めるだけの社説なら、やめたらどうだろう?

Wall Street Journal
カリフォルニア州の山火事と州議会の愚行 (2018.8.8)

シャーロッツビル衝突から1年、衰退する新極右 (2018.8.9)

プラ製ストローが消えた夏、運動拡散の背景 (2018.8.8)

テスラ非公開化、その利点と代償 (2018.8.9)

今日は日本の報道との差異を際立たせるため、Wall Street Journalから4本ピックアップした。1つは社説、1つは話題が沸騰してやがて冷めるであろうテスラの株式非公開化に関する解説、あとの2つは政治と日常のトレンドの分析。政治的な思惑、利害、民族思想、人種差別、環境問題…どの話題にも、価値観で意見が分かれそうなものばかり。だが、どの話題も読めば自分の意見とは違っても納得感のある情報があり、気づかされることが多いはずだ。カリフォルニア州のリベラルな人たちも、この記事を読めば電気自動車よりも山火事への対策の方がずっと価値があると再考するかもしれない。白人至上主義の活動の衰退は正しい取材に裏付けられている。ストローを批判的に見るだけの自然保護ブームへの警鐘は、誰にとっても耳が痛い。テスラ株非公開化は、ルールに則って現状を正しく解説してくれている。
日本の新聞にありがちな「あってはならないこと」「好ましくない」「すべきだ」のような価値観の押し付け、正論めいた論破的主張はない。そして、政治への要請や行政へのクレームで仕事を終えたような社会主義的思考もない。事実があり、おかしなことには論理的に批判し、相対する意見を並列に並べて比較する。従うべきルールや法は解説し、過去の事例と照会して未来を予測する。
これがフツーだと思う人たちには、日本の新聞は異常だろう。ガラパゴスそのものだ。今のままなら、やがて衰退し、消えてなくなるのは確実に思える。劣化スピードはさらに増している。朝日や産経が先鋭化し、日経や毎日に迷走が見え、品質のばらつきが顕著なのは、追いつめられているからだろうか?日本のジャーナリズムは、選択と集中が必要な時期ではないだろうか?

日本経済新聞・社説
石炭火力向け融資の精査を

興味深いトピック。最近、日経が社説で取り上げる経済の話題は示唆に富んでいる。他紙にはない視点、これからの時代に先立つ事例を教えてくれている。すばらしい。
投資家が事業内容、ブランド、社会的責任の観点で、営利とは違う視点で投資先を判断する時代になった。日本への投資は外国人比率が高まりつづけている。株式の持ち合いも減少傾向だ。金融機関が融資に国際的な価値観を盛り込むのは注目に値する。企業にとって、強烈なプレッシャーになる。原発も、ブラックな企業文化も、前時代的な発想で経営している企業には、こういう手段で取り組むのが理想的ではないか?政治や行政の遅い意思決定に依存するより、ずっと効果的だ。

日本経済新聞・社説
医大の入試不正が問う女性差別の病理

読売新聞・社説
東医入試不正 ガバナンスの欠如が露呈した

もっとも遅れて話題を取り上げた日経と読売。昨日までに他紙が書いた内容を後追いしただけ。役に立たない。

産経新聞・社説
サマータイム 混乱回避が導入の条件だ

馬鹿馬鹿しくて、相手にもできない発想。2年前に言う話ではない。しかもオリンピックのためにサマータイム?オリンピックの開催時間を早めればいいだけでは?発案者が森氏だと効いて納得した。笑って廃案でいい。

毎日新聞・社説
ボクシング連盟の不祥事 会長辞任で幕は引けない

読売新聞・社説
ボクシング連盟 体制を一新して健全な組織に

あまり興味がない話題だった。単純に人選ミス。オリンピックに適切な人材を選定できなかったのは誰の責任?サマータイムを言い出した森氏では?

産経新聞・社説
イラン核問題 北朝鮮に足元見られるな

イランへの対応は、北朝鮮のためにやっていることではない。両者に関連があるとしても、完全に分離した発想で動いているのは明白だ。産経が期待するような北朝鮮を意識してイラン政策が変わることはあり得ない。問題外だ。

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