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3448.報道比較2018.7.30

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世界の新聞と、日本の新聞の社説。比較してみると、レベルの低さを痛感する。固執した価値観があるメディアは奨めない。海外紙をお勧めする。

Wall Street Journal
「いいね!」取り消すフェイスブック投資家 (2018.7.27)

読売新聞・社説
グーグル制裁金 あくなき巨大化への警鐘だ

対象となる企業も課題も異なるが、日本の新聞の社説のレベルの低さを痛感したため、あえて一緒に比較してみた。どちらも社説。一方が経済紙で、一方が一般紙だとしても、コンテンツが持つ考察の深さ、情報量、総合的なクオリティの差は歴然としている。感覚と推量でものを言い、ただ恐怖心だけを感情的に煽る国内紙と、数字と実際に起きたファクトから見えることと、これから起きそうなシナリオをいくつか描く。どの考え方が正しいとも、好ましいとも言わない。それを決めるのはマーケットであり、読者が選びたければ選べばいい。正式に会社の価値観まで提示しているわけでもないのに、いつも固定観念で意思決定し、惰性で課題に対峙する。過去の言動からずれることを恐れるから、いつまでも変われない。結果、創造性も新しい魅力も生まれない。戦前からずっとやっていることなら、さっさとやめてしまった方がいい。
世界には、多くの考え方があふれている。予想や考察は、報道にとって重要なコンテンツだ。だからこそ、ニュートラルで、いくつもの価値観を偏りなく並べ、「決めるのは、あなただ」と読者に委ねるのが望ましい。ジャーナリズムがすべきは誰も知らない事実を掘り起こし、真実を突き付けることだ。ある価値観に固執するほど、衰退に向かうのは自明だ。日本の新聞は、いつこの過ちを修正するだろう?変えられずに恐竜のように絶滅するだろうか?私は、この固執した価値観があるメディアは奨めない。人の考え方が、ひとつの考えに委ねられることなど、あるはずがないのだから。

産経新聞・社説
最低賃金引き上げ 着実な実施で意欲高めよ

毎日新聞・社説
最低賃金の引き上げ 国際競争力はまだ足りぬ

先行して社説で取り上げていた朝日・日経・読売に遅れること4日。待っただけの視点が毎日にはある。国際競争力という視点は興味深い。たしかに、新卒採用さえ、すでに海外就職との競走がはじまっている。外資系との争奪戦ではない。報酬を比較すると圧倒的に勝てない環境差異から、海外に就職してしまう新卒者が増えている。やはり外国語は今後の個々人の競争力に圧倒的な差を突き付けるだろう。日本への流入ばかりを意識していると、日本は欲しかった人材をどんどん流出させることになるだろう。アメリカは移民で国内への資本、雇用還流を求めているが、日本はデフレでこぞって人が流出する可能性が見えはじめている。出生率の人口減から、経済衰退による人口減が重なれば、衰退のスピードは急速に加速するだろう。賃上げ論では済まない話になっていくに違いない。
産経の視点は、4日前の読売と大差ない。国家主義、自民党型の仰星が好きなようだ。横並びの賃上げでは課題は何ひとつ解決しないと思うが。

日本経済新聞・社説
「つながる車」が普及するための課題は

クロネコにおごりなかったか

経済トピックでまとめた時の日経の質は、ここ最近は良かったのだが、週明けの今日の2本は内容が浅い。つながるクルマへの期待は、すでに現実レベルに入っている。日経もずいぶんと情報を集めていると思うが、社説が取り上げた情報はトヨタとスバルの一部だけ。外資系の話はまるでなく、セキュリティの話に話題が拡散している。セキュリティの話は、きっと本質を理解していない。クルマがハックされるタイプと、情報が集約されているシステムをハックされるパターンで、リスクも攻撃も異なる。今回のつながるクルマが何を意味しているかも情報不足だ。せめて社内の情報くらい集めてから書いて欲しい。
ヤマト運輸への批判も要点が見えない。不正の総額は17億円とあるが、かなり小さい額。しかも「総額」?売上か利益かさえ判らない。判らないからぼんやりと書いたのだろうか?このレベルのミスは経済紙にはあり得ない。ヤマトを傲りと追求すれば同意を得やすいとの意識が感じられる。批判も誠実にやって欲しい。

読売新聞・社説
君が代判決 最高裁は起立斉唱を尊重した

過去に朝日と>毎日が取り上げたトピック。私の価値観はリベラルで国歌にこだわる意志も希薄だが、今回の話題への社説の主張は読売がもっとも腑に落ちた。ようやく複雑になり過ぎたような問題の数々を整理してくれたような感覚だ。朝日や毎日の感情的な批判の方に違和感が強い。

朝日新聞・社説
朝鮮休戦65年 「普通の国」めざすなら

産経新聞・社説
北朝鮮核危機 「時間稼ぎ」に騙されるな

昨日の毎日・読売と同じ内容。居場所を失う外交で部外者になってしまった日本こそ再考すべき点は多いと思う。

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