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3442.報道比較2018.7.24

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嗤えるほど横並びの国内紙の社説。仕事の仕方がすぐ判る。海外紙があってよかった。

Wall Street Journal

中国「一帯一路」に暗雲、パキスタンで壁露呈 (2018.7.24)

Wall Street Journalには、他にもイラン政府の強烈な新事実を晒したポンペオ氏の演説や、トランプ氏とFRBの金融政策への社説など、興味深いものが多々あったが、今日は社説より先に中国の一帯一路の衝撃的な状況を伝える記事を選んだ。
国内への投融資の不良債権化が懸念される中国で、対外投資と国策として世界にアピールしている一帯一路がパキスタンで頓挫している。中国は、この報道さえアメリカの工作だと否定するかもしれない。それくらいの失態だ。メンツが価値観の中国は、どれだけのリスクを取っても成功と呼ばれるまでカネをつぎ込むだろう。自国への利益誘導を考えると、なるべくIMFの介入は回避したいはず。そうしているうちに、パキスタンでの不信が高まり、事業の成功が危ぶまれるたびに、貸し付けた融資の免除や金利の低下、自国に誘導したかった利益を手放す必要が出てくる。他の国もやがて、その手法を真似る。結果、中国は名誉の代わりにとんでもない負債を背負うか、西側の介入を許すか、アベノミクスのように忘れてもらえるようにひっそりと手を引きはじめることになる。たとえこれが工作ではなかったとしても、アメリカは一帯一路に厳しい視線を向けつづけるだろう。まだはじまったばかりの一帯一路で、すでにこの状況。新しい中国リスクのはじまりだ。

朝日新聞・社説
貿易摩擦 米国は懸念に耳傾けよ

日本経済新聞・社説
保護貿易と戦うG20の行動が問われる

毎日新聞・社説
貿易戦争さなかのG20 歯止め掛けられぬ深刻さ

読売新聞・社説
G20と世界経済 成長持続へ協調の機運高めよ

G20に4紙が社説を並べるほどの結束力があるとは思えない。毎日は唯一、G20の形骸化を指摘しているが、リーマンショックの話が出てくるあたりで文のまとまりが失われ、内容がつかめない。他の新聞は、外務省あたりの公式見解でもまとめたのだろう。横並びで大差ない。取材に同行して、社説にまとめる予定調和に見える。

産経新聞・社説
東京五輪まで2年 日本の可能性示す大会に スポーツ界は存在感みせよ

日本経済新聞・社説
「酷暑五輪」に備えた対策を

毎日新聞・社説
東京五輪とボランティア 皆が参加できる仕組みに

読売新聞・社説
東京五輪2年 選手と観客を酷暑から守ろう

新聞のワークフローが嗤えるほど横並び。2年の節目にぴったり揃い、内容も猛暑とボランティアに集中した。交通の話、工事の話には問題を感じていないらしい。ホントに?まあ…信じておこう。ボランティアへの過度の期待は、毎日が指摘するとおり、本来なら仕事として募集すべきところを無賃労働に切り替えて経費を減らそうとしているなら、国家がブラックなひどい運営をしようとしている。片方で賃上げを叫んでいるのだから、時給が上がるような対価を提供したらどうだろう?誘致では電通にずいぶん羽振りの良い金額を提供したはずだ。猛暑への対策が、根本からの問題意識ではなく、目の前の暑さをしのごうとしているだけに終始していることを、2年後、きっと指摘されるだろう。地球温暖化への回答もなく、東京集中、ヒートアイランドと言われて世界一不快な夏の都市になりながら、抜本的なエネルギー改革、温暖化や都市計画の変更は聞いたことがない。やった対策はクールビズくらいだろうか?できれば開催まで梅雨が明けないことを願いたい。

朝日新聞・社説
公文書対策 本質に目つぶったまま

他紙に遅れること、3日。遅れた分だけ政府への批判の強さは大きいようだが、遅い。なぜ週末に休んでしまったのか?機を逸した。週末にこの話題を知らしめるべきでは?火曜まで沈殿させる意味が判らない。

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