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3411.報道比較2018.6.24

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週末むけに、Wall Street JournalがAmazonの話題をふたつ。淡々と述べられる事実が、Amazonの恐ろしさをさらに強めている。

Wall Street Journal
アマゾンと政治、その強い影響力をいかに獲得したか (2018.6.22)

アマゾンの板挟み、顔認証技術とプライバシー (2018.6.22)

週末むけに、Wall Street JournalがAmazonの話題をふたつ。巨大化する影響力と、テクノロジーの中核を担うAmazonの現状を綿密に説いている。深く、読み応えがあるが、何らかの考察や示唆があるわけではない。事実を淡々と述べている。だが、その情報が、Amazonの恐ろしさをさらに強めている。
「すべてに流れ注ぐアマゾン川のように」を標榜していたAmazonは、すでにオンライン書店でもEコマースだけの会社でもなくなった。ITでAmazonがユニークなのは、世界で最も多くの物販をこなし、流通チャネルをグローバルで保持していること。AWSのおかげで、さらにサイバー・スペースのホスティングでも4分の1以上を握っている。Amazonがいなければ、インターネットは動かない。Googleと並んで、インターネットを支える圧倒的な巨人になった。
Amazonがもっとも恐れているのは、企業分割命令かもしれないが、ベゾス氏は、表向きは抵抗していたとしても、すでに分割は時間の問題と捉えている気がする。むしろ分割がさらに多くの領域に根を張るチャンスを与えるのでは?と思える。
Eコマースは物流から、ドローン、自動運転、無人化店舗。AWSはITインフラからAI、Alexa。まだ十分に成長戦略を描けるポジションにいる。Microsoftがインターネットで戦略を見出せない中で会社分割を迫られたのとは大きな差がある。世界で進出しているのもわずか13か国。まだまだ成長できる余地を感じさせる。

日本経済新聞・社説
ゲーム産業を健全に育てるために

読売新聞・社説
ゲーム依存症 精神疾患として治療の充実を

日経と読売がゲーム障害とWHOが指摘した話題。日経はゲーム業界に配慮でもしているのだろうか?疾病だとの指摘とはまったく違う経済効果にばかり目を向けている。可能性は認めるが、自動車が環境汚染や交通事故を誘発している時に、技術や雇用で言い訳するのに似ている。なぜ自動車が今でも経済を牽引できるかは、批判を受け止めて技術革新で是正してきたからのはず。不登校や仕事からの逃避先にゲームが指摘されている中で、伸ばす議論が先行すると、業界は死滅する。スマートフォンが登場する前、ゲーム業界がどこまで追いつめられていたか、考えた方がいい。いまのゲーム依存は、スマホ依存だ。
一方、読売は固定観念に囚われ過ぎている。私は、ゲーム依存の中核はこどもではなく、大人だと思う。こどもがネット依存になる原因にSNSも含めるなら、要因の半分はコミュニケーションだと思う。友だちとの関係を維持するためのSNSであり、ゲームを通したコミュニケーション。彼らは居場所を探し、つながりを維持するためにゲームをプラットフォームとして使う。依存しやすいゲームの作り方を改めれば、解決の糸口は見えるかもしれない。
一方で、大人のゲーム依存はひまつぶしから没入している。生産的な時間よりも時間を無駄に浪費する結果につながるのは大人の使い方だ。10年以上前の感覚でゲームを見ているのではないか?

毎日新聞・社説
仏アストリッドの計画縮小 「見果てぬ夢」浮き彫りに

日曜よりは、平日の方が読んでもらえるなら、平日に取り上げるべきテーマのように思える。エネルギー政策の話題は各紙がしばしば書いているが、経済産業省のエネルギー政策が発表とともに時代遅れの印象を感じさせること、実現できる工程さえイメージしていない絵空事のような案に呆れている。政治もまったく主導権を握ろうとしない。世界各国は現実を見ながら動いている。アメリカは日本にプルトニウムを返せと言いはじめた。また外圧でしか意思決定できない姿を露呈するのだろうか。

産経新聞・社説
「中国台湾」表記 ごり押しの輸出はご免だ

私も注目している動向だが、産経がいつもに比べて弱腰だ。何に躊躇しているのか?まずは日本政府になぜ中国への広義行動や、企業を保護するように要請しないのか?こういう時に限って頼りないのは、政治もメディアも情けない。結局、口先だけの強がりだ。

朝日新聞・社説
文化庁50年 追い風を正しく生かせ

産経新聞・社説
漁業権 資源回復に資する改革を

日本経済新聞・社説
再生医療研究の裾野広げよ

3紙のイノベーションの話題。どれも政治が絡む、規模の大きい挑戦。だが、どれも風通しの悪さ、他国に比べた時の推進力のなさが目立つ。日本は政治が常にボトルネックになる。海外も政治の意思決定、税金の使い方、許認可への厳しさは変わらない。なぜ日本だけが不透明で、束縛が多く、遅々として進まないのか。政治と決裂して海外資本に委ねる方が良い結果が出るのを見ると、日本の政治の存在は益より害が多いように思える。

朝日新聞・社説
がん見落とし 「全身を診る」が基本だ

他紙が取り上げていた話題の後追い。批判のみに終始する、読むに耐えない内容。

読売新聞・社説
首相沖縄訪問 辺野古埋め立てに理解求めよ

昨日の朝日、毎日よりもさらに沖縄を遠ざける内容。政治の計算ばかりの内容は、沖縄が抱く本土への違和感を強めるだけだ。

毎日新聞・社説
止まらない書店数の減少 このままでは寂しすぎる

懐古的な話題。街にとっての書店の存在を自治体が支援する?ツタヤにでも唆されたかのような意見だ。自治体がやるなら、書店でなく図書館の方がいい。私は、自分の都合で言うだけの内容に、Wall Street Journalのこの記事を思い出した。

東京の小さなゲーム店、閉店の日に訪れた客は

ゲーム店の閉店の理由は、通販やダウンロードに追い込まれているからだけではない。消費者は、冷徹に、買う時はネット。タダで訊く時だけ店で動いたのが原因だ。この毎日の筆者のノスタルジーも同様だ。ぬくもりや暮らしの憩いを求めるなら、相応の誠実さを持っているだろうか?買う時だけネット、憩いは書店にしていたら、書店の衰退スピードはさらに加速するだろう。

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