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3371.報道比較2018.5.26

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いまの日本は傍観者としてこの程度のコメントしかできない立場だ。外交能力に長けているわけでもない。むしろ苦手なら、おとなしくしている方がいい。日本にできることは、黙って見ていることだ。

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Wall Street Journal
北朝鮮、対米挑発の背後に習氏の影? 首脳会談中止 (2018.5.25)

産経新聞・社説
米朝の中止を通告 偽りの非核化は通じない 日米は対北圧力強化へ結束を

日本経済新聞・社説
北の核放棄へ国際社会は引き続き結束を

毎日新聞・社説
米朝首脳会談の中止発表 回り道でも仕切り直しを

読売新聞・社説
米朝首脳会談 非核化へ「北」の決意が見えぬ

やはり昨日、朝日が先んじたのは秀逸だった。1日を経て他紙が並べた社説の内容は大差ない。いまの日本は傍観者としてこの程度のコメントしかできない立場だ。外交能力に長けているわけでもない。むしろ苦手なら、おとなしくしている方がいい。日本にできることは、黙って見ていることだ。アメリカは、中国には影響力をアメリカの意に沿う形で行使して欲しい。そのメッセージが中国に伝わったなら、6月12日への希望は残る。北朝鮮はアメリカと逢いたくて仕方ないのだから。

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朝日新聞・社説
米国の車関税 暴挙を繰り返すのか

昨日、先行した分、他紙の後追いになった朝日。このコメントでユニークさを見せればさらに期待できたのだが、一般的な発想に終始している。昨日のWall Street Journalの情報では、日本車のアメリカ生産はセダン中心、日本からの輸出は売れ筋のSUVの割合が多いようだ。生産調整は簡単ではないのだろうが、現実となった時には迅速な対応が被害の大きさを左右する。トランプ氏は、口先だけの脅しは使わない。必ず見返りを求める。批判ではなく提案が重要ではないか?

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人民網日本語版
紆余曲折経て中国に「戻る」日本企業 (2018.5.25)

作為的に日中関係が改善している印象をつくりたい記事に見える。日本企業が中国を目指す理由は、マーケットとして冷静に判断している例が多いはずだ。インバウンド向けの旅行会社の代理店、日本製品を求める中国マーケットへの販売・輸入拠点、発展が目覚ましく参入しやすいITなど。製造業は人件費が上がって中国のメリットは下がっている。中国で製造しないと中国マーケットでの販売が許されない製品の製造をしぶしぶ受け入れているのが現実ではないか?
なぜここまで日中関係改善を求めるのかが気になる。私は関係改善を求める感覚の方が強いが、中国がここまで歩み寄る理由は、むしろ不安を感じる。

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