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3130.報道比較2017.9.27

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Liberal Democratic Party of Japan, Abe

CC Attribution, Photo by MIKI Yoshihito via flickr

盛り上がらない選挙。冷静に判断するにはいい環境だ。国民の目も肥えたことだろう。報道がどれだけ誠実になれるか、見物だ。

朝日新聞・社説
衆院選 消費税 財政再建はどうした

産経新聞・社説
小池新党 議員生き残りの「希望」か

毎日新聞・社説
日本の岐路 「希望の党」の登場 小池流の鮮やかさと不安

読売新聞・社説
希望の党 大衆迎合的政策に偏っている

報道を比較する当初の目的には、最適の環境が整った。解散を冷めた目で溜め息で眺める国民。小池氏が話題の中心になりそうな予感に、早くも産経と読売は自民党の応援さながら批判をはじめた。小池氏には維新の橋下氏のような後ろ暗さを感じるものの、産経や読売が批判するような指摘は「自民党や安倍氏に比べればマシ」で片付けられるほど、レベルの低い主張に留まっている。これで事前調査で小池氏有利となれば、また与党は焦りから失言、自滅を演じそうだ。
朝日は、安倍政権批判を継続、毎日は小池氏の本質を探ろうとしている。いずれにしても話題の中心は小池氏。安倍氏ではない。
興味深いのは、日経が選挙の喧騒から距離を取ってドイツの選挙を取り上げた事だ。内容は空虚で役に立ちそうもないが、自民でも希望でもない、という心意気は見える。
Wall Street Journalも呆れて安倍氏の終わりを予感する中、試されているのは国民ではなく、メディアだろう。スキャンダルも、失言も国民は興味をなくした。キャッチフレーズやできない約束も笑い飛ばす能力をつけた。有言実行の政治を求めているし、政治家の主張の検証を行うメディアがあるかを、国民は見ている。もちろん、私も。

Wall Street Journal
安倍氏の総選挙、メイ首相の二の舞いか (2017.9.26)

この意見にアメリカ政府が同意していたら、アメリカの要人が逢いたがるのは自民党から小池氏に変わる。小池氏が、本当に信念のある人と見られれば、アメリカは潰すか、協力するかを検討するだろう。おそらく安倍氏にはそこまでの価値をアメリカは見出していなかった。だから安倍政権時代に、アメリカは日本と大きなコミットメントはしていない。セレモニーは多かったが、未来につながる握手の記憶はない。きっと、安倍政権に価値も見出していないだろう。安倍氏の語る日本は、本当に空虚だ。哀しい。

人民網日本語版
米日の世界経済への牽引作用が低下 (2017.9.26)

最近、分析は日本より中国の方が冷静で本質を突いている。日本を貶めようとも、蔑もうともしていない。むしろ日本のメディアこそ、感情が中心にある主張ばかりだ。
人民網が言うことは、すべて本当にあるリスクだ。リスクとは、不確実性とは違う。回避策を考えられる、コントロール可能なものだ。日本に圧倒的に不足している能力は、リスクを的確に分析してコントロールしない事だ。怯えて、危機を触れ回り、有識者とやらに委ね、想定外を内包して平均点しか取れない対策をマニュアルにして終わる。国民に思考させない。何一つ役に立たないとは言わないが、少しでも予測からズレると機能しないマニュアルが危機管理には生きない事は何度も経験している。未だに学んだ形跡がない。リスクは管理し、判断の指針を国民に提示して自ら動ける教育をなぜしないのか。中国に指摘されるまでもなく、日本の発想は前時代的だ。

Financial Times
メルケル独首相、3党連立へいばらの道 (2017.9.27)

日本経済新聞・社説
4期目迎えるメルケル独首相の試練

選挙で当選を決めた後の社説で、課題を論じない事などあり得ない。この世に政治がある限り、問題は山積と表現されるし、鞭打つように社説が当選者に冷たい風を投げつけるのはいつものことだ。メルケル氏には、今までどおり政治手法よりも信念で政治をして欲しい。理由は、アメリカの大統領が誰かを考えれば判る。中国のリーダーがアメリカと互角に言い合える姿は、習氏には期待できそうもない。それをできるのはヨーロッパくらいだ。期待できる人はメルケル氏しかいない。ドイツのリーダーとともに、世界のリーダを果たしてくれるのを願っている。

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