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3102.報道比較2017.8.30

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今までは北朝鮮で事態が緊張すれば、政府は注目を集められ、支持率にも追い風と見ていただろう。だが、潮目は変わった。国民は、北朝鮮への怒りより、日本政府への不信を強めている。

朝日新聞・社説
ミサイル発射 日米韓の結束強化を

産経新聞・社説
北朝鮮の脅威 首相は積極防衛に転換を

日本経済新聞・社説
危険極まる北の挑発に強力な制裁圧力を

毎日新聞・社説
列島越えた北朝鮮ミサイル 日本主導で5カ国協議を

読売新聞・社説
北ミサイル発射 日本通過は許されない暴挙だ

日本の上空をミサイルが通過して、少し社会の感覚が変化した気がする。不安ではない。政府への不信だ。「いろいろ準備しているようだけど、ちゃんとできてるの?」そんな不信が強く感じられる。今までは北朝鮮で事態が緊張すれば、政府は注目を集められ、支持率にも追い風と見ていただろう。だが、潮目は変わった。国民は、北朝鮮への怒りより、日本政府への不信を強めている。
一番の変化は、メディアが取り上げる話題だ。「青森に地下なんかないのに、意味不明なJアラート」「迎撃しない?できるの?どういう判断基準?」のような記事が、発射翌日には登場した。北朝鮮問題をどう解決するかより、現実に起きた危機を、神妙な顔で会見しているだけで済まされるわけにはいかない。ずいぶん準備しているようだが、実際に機能するのだろうか?社会はいまの政府のやり方に、加計学園の時同様の疑念を強めている。

Wall Street Journal
完全自動運転化急ぐテスラ、エンジニアの離反相次ぐ (2017.8.29)

最近、Wall Street Journalはテスラに厳しい記事が目立つ。株価が冴えなくなったのは確かだが、イーロン・マスク氏の人気に衰えは見えない。なぜ突然、攻撃的になったのか。現状を告発したエンジニアからの要請なら、テスラには脆さが目立ちはじめたと言える。
マスク氏のカリスマ性の上昇とともに孤立も目立つのは不安だ。マスク氏が破綻したセラノスのエリザベス・ホームズ氏と同じレベルとは思えない。だが、エンジニアが恐怖を覚え、離脱が絶えない環境の中、マーケティング主導でエンジニアリングの尻を叩けばうまくいくと考える綱渡りは危うい。命に関わるクルマのつくり方として決して正しいとは思えない。
エンジニアリングに、プレッシャーをかけて強力に前進を促すのはシリコン・バレーの文化のひとつだ。ブラック企業と社員が騒ぎ出す日本と比べれば、まったくモチベーションも切迫感も違う。その裏付けになっているのは、株価に連動するストック・オプションで生まれる大きな報酬と、「だったらやめる」といつ言っても、代わりの仕事がいくらでもある環境だ。日本は、手にした職にしがみつくしかない環境がある。我慢しなければならないにしては、報酬が低過ぎる。雇用者が騒ぐのも判る。テスラには、かなりレベルの高いタレントと呼べる人材が集まっていたはずだ。彼らのモチベーションは、厚遇よりは「未来をつくるチャンスへの参加」だろう。現状を見得ると、リーダーとしてのマスク氏には変化が必要に見える。
Appleが10年前にやった奇跡は、3年間のエンジニアリングの結晶だけだろうか?すぐれたデザインとソフトウェアのエンジニアリングだけではない。iPhoneが登場とともにすごかったのは、他のスマートフォンと呼ばれていたデバイスでは、到底不可能なインターネット経由でのデータ転送を、通信会社に認めさせていたことだ。世界が欲しいといった時にはどんどん作り、陰りが見えたら瞬時に蛇口を閉められるサプライチェーン。世界のどこで買ってもほぼ同じ価格で、値引きが一切ない、適切な価格統制力。Appleの強さは、いつも細部に宿る。なぜ、サムスンは爆発し、アップルは避けられたのか。なぜiPhoneがネット帯域を膨大に消費していると言われながら、通信会社はiPhoneをノーと言わないのか。テスラが学べることは多い。
もし、いまの経営スタイルで突き進むなら、テスラはマクラーレンやフェラーリにはなれそうだが、ポルシェにはなれないだろう。BMWやAudiは夢のまた夢に感じる。シリコン・バレーにも、変わるべき時が来た。UBERやAirBnBが抱えている問題も、根底は同じだ。社会は、ソフトウェア開発のカルチャーでは回らない。なぜなら、アトムの世界はリスタートは不可能だからだ。AmazonやAppleはやれている。シリコン・バレーならできるはずだ。

人民網日本語版
国際原子力機関が中国の原発安保評価を開始 (2017.8.29)

地球温暖化への手段として原子力を活用するなら、広大な国土と安定した政治基盤、リーダーシップがある中国は、日本よりも安定して原子力を制御できるだろう。これで技術にも高評価がつけば、日本は中国に原子力で負けるのは確実だろう。ウエスチングハウスを中国が救済することがあっても不思議ではない。
日本は、反省すべき点を判っているだろうか?私たちは、未だに決められないことを先送りして、技術だけ先行した。課題を隠して運用を進め、いつまでも課題を放置した。その結果、事故を起こした。その後、奇妙にも運用だけ戻そうと言う。明らかに間違っている。マネジメント能力のない組織は、技術が優秀でも破滅する。

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