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3087.報道比較2017.8.15

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終戦記念日の報道比較。日本の価値観も分断が進み、もうすぐ両者の断絶は修復困難なレベルになると感じる。また同じ過ちを繰り返す。今のままなら。また敗れ、何もかもなくすのだろうか。

朝日新聞・社説
72年目の8月15日 色あせぬ歴史の教訓

産経新聞・社説
終戦の日 「名誉」は守られているか 真の歴史知り危機に備えたい

日本経済新聞・社説
わだかまりなく戦没者を追悼したい

毎日新聞・社説
きょう終戦の日 目指すべき追悼の姿とは

読売新聞・社説
終戦の日 平和の維持へ気持ちを新たに

終戦記念日の報道比較。第一印象は、日本の価値観も分断が進み、もうすぐ両者の断絶は修復困難なレベルになると感じる。終戦記念日に、戦時中の価値観のような「名誉」を平然と書き、真の歴史と修正主義を進める日本が、安倍政権発足から10年も経たずに進んだことに驚愕する。2紙もあるということは、これは日本国内のそれなりの母数を持っているのだろう。彼らの価値観が、護憲派と呼ばれる人たちと対話できる気がしない。改憲派にとっては、もはや終戦記念日さえ自身の主張の正当化に利用する対象になったようだ。
一方で、朝日の超保守に感じられる若い世代の戸惑いという表現にも違和感がある。若い世代の方がずっと平和への理解やこだわりが多いと私は体験から学んでいる。むしろ老害と呼ばれる世代ほど中国を嫌い、不戦を唱えながら沖縄を平然と放置している。少なくとも、若い世代にはアメリカに必要以上の依存も畏怖もなければ、中国や韓国に必要以上の嫌悪や罪悪もない。
日経の社説が、もっともニュートラルで腑に落ちるのは、どの世代にとっても、海外の人たちから見ても論理的で整合性のとれた意見だからだろう。名誉を守れ、不戦を誓えと言うなら、海外の人たちが苛立つ論点は除去してから素直にやればいい。改憲にこだわるなら、同盟のあるアメリカにも、近隣で過去に占領までした中国や韓国にも納得できるものにしたい。当然の感覚だし、日本人が地球上で平和にありたいと願うなら、当然のマナーであり、過去の歴史から学んだ歩み方のはずだ。
メディアも政治も、必要以上にこだわり、意味のない争いをつづけようとしている。彼らに意図があるなら本意を聞きたいのだが、どうやら「過去にそう言ってきた自分を否定できない」という、馬鹿馬鹿しいが人間がよく陥る自己呪縛に囚われているに過ぎない。自己呪縛は、敗戦を起こした日本が70年前に示したままの姿だ。
また同じ過ちを繰り返す。今のままなら。また敗れ、何もかもなくすのだろうか。

Wall Street Journal
トランプ氏、白人至上主義団体を名指しで非難 (2017.8.15)

なぜこれを最初に言えないのか。なぜホワイトハウス全体としての意見とトランプ氏のTwitterにはギャップがあるのか。アメリカで見たくない人間として最も醜い争いが、トランプ氏のせいで論点がずれる。北朝鮮の緊張も、オバマケアの改変も、何もかだ。

人民網日本語版
米国が対中貿易調査発動か 一国主義的措置に反対の声 (2017.8.14)

トランプ政権のアメリカ・ファーストというメッセージは、保護主義で利己的なマイナス・イメージを植え付けてしまった。アメリカと中国が経済で調停や裁判を起こしたら、いまのリーダーシップなら、中国が世界の世論のバックアップを得る可能性は十分にある。中国は周到に経済でも南シナ海と同じことをしようとしている。

Financial Times
フェイスブックが万人に基本所得を支給すべき理由 (2017.8.8)

アイディアとしては称賛する。そして、さすがマーク。データの価値を、ベーシック・インカムのオブラートに包めば、誰もがデータを好んで提供し、義務と化すこともできると。富裕層には、データを秘匿する権利で増税すればいいとでもいうのだろうか?
IT側の、いまの理不尽なデータ収集を少しでも見たことがある人は、この案を嫌悪するだろう。少なくとも、私はイヤだ。こう書くと、誰もが個人情報というものの曖昧さとデメリットが描きにくく、監視社会や、ある日突然に銀行口座からカネがなくなることを恐れるかもしれない。現実として、それはない。犯罪のようなデータ収集にFacebookが加担することもない。
起きることは、今までテレビで頭脳を汚染されてきたようなことに似ている。行動がすべて見られているから、もう少しドラスティックだが。ためしに、Googleで「マンション 東京23区」とでも検索してみればいい。その後、数日間、あなたの見るウェブサイトの広告に注目して欲しい。徹底的に都内のマンションが表示されるはずだ。これは悪い事ではない。本当に求めているなら。また、いたずらでやるのも問題ない。テレビをザッピングしているのと同じだ。意識が動いているうちは、広告に人が流されることはない。
だがもし、奇妙な腹痛が起きたら?勤め先を変えたいと思ったら?夏休みの旅行先を変えなければならない事態になったら?意思決定を少しでも急ぎたい時、広告はあなたの脳に短絡的な結論を促す。広告主に悪意はない。いいじゃないか。経済合理性としては正しい。広告を圧倒的に投下できる資金を持つ人たちが、またでき上がる。その後ろで、胴元のFacebookは寝ていても巨万の富を手にしている。ここまでは、いま現在起きている現実だ。ついでに、こんなキーワードを入れてみれば、事態の深刻さが判る。
「借金 金利」「日雇い」「転職 学歴不問」あたりを。社会的弱者に、どれだけ悲惨な広告が透過されるかを見てみればいい。ベーシック・インカムを語る前に、いま現在でもデータが価値を生むとマークが主張するダークサイドも理解すべきだ。
マークが一方で研究しているAIは、もう少し先を見ているはずだ。転職した人に6か月後に資格の提案をするとクリック率が高い。引っ越しを検討している人には家具が売れる。これが、自動で、あなたの行動をトラッキングしながら行われる。もし、少しの困難が起きただけで…悪夢のような事態になる。稼げば投資や不要な高額商品が列挙される。データが価値を持つ?マーク、あなたの口からだけは聞きたくなかったキーワードだ。それをベーシック・インカムの原資に?私にはオイルよりずっと淀んで見える。

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