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3010.WWDC 2017 Expectations from a Developer

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今年もAppleのWWDCの季節がやってきました。
先行したGoogle I/Oは、AIシフトを鮮明にしていましたが、Appleはどんな未来を見せてくれるでしょう?

iPhone登場から10年、新しいキャンパスができて、会場がサンノゼに移って、
なによりも、この意味深な画像。

iPhoneが有機ELになって、透過ディスプレイになったら、こんなARも楽しいだろうね…と思うような、今までにないAppleの表現を見て、
久しぶりに行きたくなったんですが、今回はiMac調達、仕事優先で、ここ数年のストリーミング・ウォッチャーです。

昨年から、ますますKeynoteよりも、翌日からの個別プレゼンテーションがおもしろくなってきたWWDC。
今年も、エンジニア視点で、関心事を考えてみました。

Swift4、次はWebを頼む。XcodeはStoryboard刷新してほしい

昨年、FoundationをSwiftで書き直さないかなあ?と期待していたら、想像以上の規模でSwiftがメイン・ストリームになって来たので、今年は、さらに一歩!期待しています。
昨年は表現さえSwiftyな印象だったこと、一気にファイル・システムの入れ替えまで手がけたので、今度は、Webまわりの古くなっているクラス、Xcodeの使いにくい(と思っているのは私だけ?)Storyboardを、もう少し新しい発想で作り直すとか…してくれないかなあ。
Swift2から3への移行は、泣きそうなほどツラかったですが、次の時代へ行くための棚卸しだと思って受け入れました。
Storyboardを作り直せと言われたら、クラクラとめまいがしそうですが、マルチ・デバイスへの対処法として、あのアプローチが正しかったとは…私は思えないんですが。
Objective-CからSwiftに、ファイル・システムさえ平然と変えるなら、なんとも苦痛な設計手法を見直さないかなあ…

Webへの期待は冷めました。iCloudには、プライバシーだけに期待してます。

どうやらAppleのインターネットへのアプローチは、非常に慎重で、デバイスが中心にあるんだろうな、と思ってきました。
昨年は、新しいWebへのプラットフォームをAppleにも期待したんですが、もうムリでしょう。
この1年で、私の仕事がモバイルから、Webにまた逆流してきました。
Webテクノロジーで、Appleが選択肢に挙がったことはありません。
iCloudを使ってデータを共有した体験、私は家族しかないです。
きっと、それでいいんだな、と思っています。

ビジネスの世界にも、ワクワクする楽しさを作りたい私にとっては少し残念ですが、個人の生活の領域に心地よく存在するために、デバイスからサポートするのが、Appleのアプローチのようなので。
プライバシーへの配慮は、差別化のポイントから、決定的な価値になる日は来ると思います。
特に、ビジネスではなく、個人の生活をサポートするなら。
Appleがパーソナルをサポートするために、エンタープライズのクラウド・ビジネスは放棄するなら、それはすばらしいかな、と思います。
おかげで決済領域は、Appleにチャンスがあるかな…と思ったり。
Apple Payがビットコインをサポートするとか…まだ先かな?

散らかっている気がするテクノロジーに、エコシステムがいる

昨年も書きましたが、いまだに大量の機会に比べて、魅力的なケースが追いつけてない印象です。Developerの責任も大いにありそうですが、テレビ、時計の未来も、ヘルスやホームも、ちょっと消化不良な印象です。iPhoneほどのホームランでなくてもいいので、iTunesの時のような、じわじわと良さに気づいて街が変わっていくようなムーブメントに、Developerとして何をしていいのか…よく判らなくなってます。
Amazon EchoのライバルをAppleが出しても、Siriの知能指数を思うと、やりたいことはまだできない。Apple Payを使ってショッピングをシームレスにしたくても、Chrome、Windows、Androidで動かない。シェアはどうしようもないとして、テクノロジーや、エコシステムで、このあたりを突破できる仕組みが欲しいな、と思います。

以前よりは、とてもオープンで、ITでもリーダーシップを取れるポジションにいるAppleになったのだから、何かアイディアはないかな?と思います。

サンノゼに行くチケットの代わりにiMacを、ついでに上がっているAAPLを少しだけ買いました。
ちゃんとコミットしてますよ。
今年も発展を期待してます。

So, what do you think ?