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2980.報道比較2017.5.5

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頭を休めて答えを探すには、すばらしい時間だ。失われた30年。試行錯誤は必要と思っていたが、30年も進歩していないのなら、挑戦の仕方さえ間違っているのだろう。奇策などない。

日本経済新聞・社説
生産性改革(上) サービス業は「脱・安売り」を競え

4月までの経済活動のダイジェストのような社説は、AIが書いたのだろうか?もしそうなら、まだプログラムが甘い。事例は多いが、まとまりがないから、要点がつかみにくい。選択と集中と言うなら、事例は3つ程度に集約して欲しかった。
選択と集中は、ずっと日本に言われていることだ。少子高齢化と、30年も成功体験から離れている中、勝てる場所に集中するのは適切なアプローチだ。そう言いながら、数を集めれば成功事例が見えると期待する。他人の成功を咀嚼せずにコピペする。戦略を選択と集中しないから、小粒な実験をいくつもやって、結果が出ずに終わる。効率が悪くなっているのは、効率が悪いのではなく、チェーンが外れた自転車を漕いでいる状況だと気づいて欲しい。学ぶのもまた、時間のかかる行為だ。ネットを検索して出てくる事例や、AIでデータから出てきた答えで見つける答えは、本質的な回答かは疑問だ。データから出せる答えは無限。その答えをどう導くのは知性であってAIが担うことはできない。選択と集中に求められるのは、知性だ。

Financial Times
経済的な優越感を抱く英国の見当違い (2017.4.28)

Financial Timesではなく、日本経済新聞を読んでいるような既視感。英国も生産性に悩んでいるのを見ると、同じ悩みを共有するパートナーになればいいと思った。すばらしく経済運営が上手には見えないが、知恵を使ってうまく行動している気がする英国は、学べる点も多い気がしていたが、英国も同様に日本を見ているかもしれない。
ブレグジットを困難からの逃げ道と捉えているうちは、私はブレグジットは痛みばかりを生むと予想している。前向きな別れ、新しいことをするための分離と気づいた時、きっとブレグジットは新しい価値をヨーロッパにも英国にも与える。日本も同じだ。自分たちの不足点を冷静に見極め、克服すれば、道は開ける。試行錯誤は必要と思っていたが、30年も進歩していないのなら、挑戦の仕方さえ間違っているのだろう。奇策などない。
英国と日本、どちらが先に、答えを見つけるだろう?

Wall Street Journal
トランプ氏、今月サウジやイスラエル訪問へ 初外遊 (2017.5.5)

アメリカ議会が昨晩、いくつもの法案を通過させた。予算案、オバマケア代替法案、ドッド・フランク法の規制緩和。どれもトランプ氏の命運を左右する重要なものばかり。議会からのポジティブなニュースを得て、トランプ氏は外遊に向かう。トランプ氏がフォーカスしているのは宗教?とも思える訪問先だ。ヨーロッパでも、アジアでもない、セオリーどおりではない外交が何を意味するのか、まだ見えない。アメリカ国内の政治の障害は、徐々に解決している。安心感が広がれば、トランプ氏の本格的な仕事が、いよいよはじめられる。前向きに捉えたい。

読売新聞・社説
ふるさと納税 善意の寄付が制度の出発点だ

ふるさと納税で寄付文化が育つとはまったく思えない。慈善と、人に尽くした時の精神的な充足、寄付の成果が達成された時に得られる無形の感謝や達成感が、寄付を支える根幹だ。返礼がある、総務省がコントロールしたい指導をしている時点で、すでに寄付の概念を逸脱している。大切にしたいのは集まった金額ではなく、集まった資金で何をして、その成果が寄付した人たちにも理解される内容になっているかだ。

朝日新聞・社説
憲法70年 「第2の政治改革」構想を

産経新聞・社説
憲法と緊急事態 議論の矮小化にあきれる

毎日新聞・社説
首相の「9条改正」発言 重要な提起ではあるが

朝日は安倍氏批判が目的の社説。森友学園、法審議、憲法…とあげつらっているだけの印象。産経は野党批判。論点が細かいと言う指摘は正しい気もするが、災害時の対応など、憲法に含める内容なのだろうか。個別の法案で言い気がする。毎日は冷静。与党内でも違和感を示すコメントが出る中、ビデオメッセージという安倍氏の観測気球は前途多難を示している。
チェックが機能していないのは政治システムだけでなく、ジャーナリズムの能力不足ではないだろうか。毎日のような冷静さがなければ政治の意図に呑み込まれる。感情を抑えて欲しい。

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