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2963.報道比較2017.4.21

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フランスに注目が集まる週末。高尚な理想だけでは、もう誰も動かない。どうすれば理想に戻れるのか、生じてしまった課題をなくせるのかを必死だ。もう逃げ出す準備が必要な時期に来ているのも事実。先進国は、ほとんどの余裕は食べ尽くしてしまった。

朝日新聞・社説
仏大統領選挙 EUの意義尊ぶ選択を

この週末はフランスに注目が集まるだろう。またマーケットが影響を受けるのは月曜の日本。日本の投資家は小心者が多いのか、東京で大きく下げて、ロンドンやニューヨークで持ち直したのが、ブレグジットとアメリカ大統領選挙だった。今回もマーケットは折り込んでいる印象が低い。またボラティリティの大きな騒ぎになるかもしれない。
朝日の抽象的な理想論は、空論と感じる時代になってしまった。昨今、ドイツの政治家や、EU、ユーロの高官の発言に、少しずつEU分裂の可能性を意識するものが含まれはじめた。ギリシャ危機の頃ならタブーと扱われていたようなことも、いまは平然と語られる。EUよりも自国優先と当然のように口走る。すべてがポピュリズムでも、現実逃避でもない。役に立たない理想ではなく、どうすれば理想に戻れるのか、生じてしまった課題をなくせるのかを必死で思考している。ただし、逃げ出す準備が必要な時期に来ているのも事実。高尚な理想だけでは、もう誰も動かない。足を止めることさえない。朝日の社説は過去に取り残されている。

人民網日本語版
外交部、朝鮮の核・ミサイル開発に重大な懸念 (2017.4.20)

北朝鮮を抑え込む役割を、中国は本気で考えはじめたのだろうか?ロシアが反対してアメリカが譲歩した国連安保理の声明もリリースされた。報道にメッセージがある時の中国には、期待外れなことが多いが、中国とアメリカは、表には見えなくても緊密な連携を感じさせる。政治でつまずいている韓国と、意見が合わない日本は蚊帳の外になりつつある。

Wall Street Journal
トランプ政権、税制改革案「間もなく」公表=米財務長官 (2017.4.21)

またトランプ政権が期待を先に膨らませているが、大丈夫だろうか?期待は小さくさせておいて、あとでサプライズの喜びを提供する方が満足度が高い。ビジネスの基本だ。もうディールの時期は過ぎた。税制改革は、アメリカ経済界がもっとも注目しているニュース。株価を見ても期待値は膨らみ過ぎている。期待を膨らませるより、ガス抜きした方が安全な時期だと思うが…

日本経済新聞・社説
「脱時間給」制度の審議に逃げ腰になるな

日経の主張がよく判らない。この法案で生産性が向上するとも、時間給の意識が消えてなくなるとも思えない。少なくとも成長にはまったく寄与しない。残業に上限がつくのと、副業の許容度が上がる程度ではなかっただろうか?選挙を意識して法案を取り下げるとの分析の真偽は不明だが、この法に大きな期待はできないし、焦って過労死助長と言われる中で成立を急ぐ意味は感じられない。

毎日新聞・社説
実質審議入りの「共謀罪」法案 多数決で大臣隠しの異常

審議の論点より、審議の方法や人物を議論している。いつまでこんな学級会のような話をしているのだろう?

産経新聞・社説
衆院新区割り 「土台」の議論に踏み込め

読売新聞・社説
衆院選新区割り 格差是正を円滑に実施したい

昨日、日経と毎日が取り上げたトピック。各紙の足並みがずれるパターンは最近多い。各紙の価値観が横並びから差別化に向かうのはポジティブだが、内容が大差ないのなら、各紙が原稿を分担してコピペしているのと大差ない。大学生のレポートの貸し借りのような、内容が陳腐で形式だけの社説になってきた。1日前の競合の社説を読む時間を惜しむ意味が判らない。

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