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2916.報道比較2017.3.13

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「トランプ」という言葉の注目度が下がってきた。ハネムーン期間は完全に終わった。日本の国会は首相が孤立しはじめた。疑念は強行採決では突破できない。能力が問われている。

毎日新聞・社説
籠池氏の招致 自民党は何が怖いのか

メディアは不信感を強調し、国民の疑念も高まっている。与党攻撃という意味では、共産党は手柄だろう。自民党は、この問題にどれだけ興味を持っているのだろう?渦中にいるのは安倍氏と稲田氏くらい。他にも幾人かの関わりが指摘されているが、維新の会や省庁の担当者に批判が広がっても、居眠りしたくなるほど無関係だろう。石破氏のコメントが出るというのも、自民党内でも安倍氏の次を狙う人たちが様子を窺っているからだろう。自民党総裁任期を延ばしたことが無意味になるなら、第一次安倍内閣よりも情けない終わり方だ。徐々に、そんな印象を、野党も、政府も、安倍氏自身も持ちはじめたのではないだろうか?疑念は強行採決では突破できない。安倍氏が少しずつ追いつめられている。

産経新聞・社説
避難指示の解除 強い覚悟で風評の根絶を

こういう状況を打破するには、国や電力会社が被災地域の土地を格安なタイミングで買い上げ、新たな拠点として運営をはじめるのが理想的だ。再生エネルギーの拠点にする構想は聞いたことがあるし、一時期遷都構想で福島は取り上げられていた地域のはず。安全が確認されて、本気でやる意志があるなら、人口が少なく、地価が下がっているタイミングは、実施にはベストだ。何より、被災地域の安全なイメージがつくられ、仕事や産業が生まれる。
今の政治家にそんな発想を実現できるかは判らないが、過去の日本は、良くも悪くもそうやって地域に産業を根付かせてきた。それは、他の国も同様だ。うまく行く時もあれば、いかない時もある。失敗の責任を問われるのは恐いだろうが、特に福島のような事態になった時は、カネだけを投じて再生を促すのは難しい。決断するのは政治だ。

朝日新聞・社説
民進党大会 民意こそ政策の原点に

民進党に、まだ立て直る兆しは見えない。蓮舫氏は今のところリーダーとしての能力は発揮していないし、結果も出ていない。原発をテーマにするのは自由だが、論理的、科学的な裏付けを理解した上での法案構築ができる能力が備わったのかは、まだ疑問だ。民進党がなぜ期待を裏切ったのかを再検討して欲しい。想像以上の能力不足、経験不足だったというのが国民の感覚だ。ならば、すべきことは自民党対抗より、勉強、調査、各所との意見交換ではないだろうか?自民党が弛緩している現在、努力は確実に実を結ぶのだが。

読売新聞・社説
陸自PKO撤収 任務「区切り」の判断は妥当だ

自民党の擁護より、今回の活動を総合評価した意見を聞きたい。南スーダンや国連の意見を拾うのが最も適切だろう。おそらく、貢献はしているはずだ。唐突な撤収、批判を受けたから退くという感覚を国民は持っている。誤解があるなら、政府とともに説明した方がいい。

日本経済新聞・社説
社外取締役の育成が企業統治改革の要だ

いまの社外取締役制度が、どれだけのワークするのか、私には日経ほどイメージできない。安定のための株式持ち合いのような馴れ合いで、付き合いの多い会社から社外取締役を選出している。そんな人たちが、報酬を得ている相手に批判できるだろうか?今の一部上場会社の大半は、サラリーマンから昇格して役員になった人たちだ。彼らがリスクを取って事業を創出する責務を負ったとしても、経験もない。失点すれば席も報酬も失うなら、何もしない。そんな体質を打破することは、日本の社外取締役制度では期待できない。
東芝やシャープのような状態になれば、誰だって問題を批判する。うまくいっているのか、いっていないのか判らないような低空飛行の経営をしている時、次の成長を促せる人は誰なのだろう。

人民網日本語版
3年間で冤罪無罪判決3718人 中国の司法分野、人権保障へ新たな動き (2017.3.12)

人民網が言う中国司法の進化には期待するが、海外から見ると、政治体制が今のままで、香港や政治犯として失踪する人の多さ、習氏の意向でつづく汚職撲滅などを見ていると、人権を語るには違和感がある。どこの世界にも、権力者が持つ闇はある。ロシアやトルコは際立っているが、中国にも似たような感覚を世界は抱いている。情報を公開するのはすばらしいアイディアだと思うが、胸を張れるレベルではない。

Wall Street Journal
IS「首都」ラッカ奪還へ、中東の今後占う三つ巴の戦い (2017.3.13)

シリアの内戦がはじまって6年。いまのアメリカの景気拡大とほぼ同一の時間、オバマ政権の大半、そして日本の3.11からずっと、シリア国内は戦争をしていたことになる。途中からISという世界が新たに直面した危機を、ようやく制圧できそうになった途端、いつもの各国の利害が衝突しはじめた。残念だが、アメリカのリーダーは以前とは真逆の性格だ。ロシア、中東との相性も未知数。シリアにどれだけの関与を考えているのかも見えない。「レッドラインを越えた」とまで言いながら、行動せずに距離を保ったオバマ氏は相当な批判を浴びたが、必要以上の介入で邪魔をするなら、過去の悪いアメリカに戻ったと非難されるだろう。Wall Street Journalの文中にも、提案は見えない。中東やシリアとどう関わればいいのか、アメリカ国内の意見もバラバラに分裂している。リーダーも大義もなくなった戦争を、誰がどう収束させるのか、まったく見えない。

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