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2870.報道比較2017.1.28

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アメリカは決定的なものを失いはじめている。ブランドと彼らが呼ぶ、憧れ、羨望、尊敬。就任からわずか10日で、信頼度はすでにゼロ。アメリカに抱く印象から、愛情や信頼が消えた。

Wall Street Journal
トランプ氏、英国との緊密な関係強調 米英首脳が共同会見 (2017.1.28)

朝日新聞・社説
米の強圧外交 おごりが目に余る

産経新聞・社説
トランプ外交 「恫喝」で威信は示せない

日本経済新聞・社説
目に余るトランプ政権のメキシコたたき

人民網日本語版
TPP離脱後の米国貿易政策はどこへ向かうか? (2017.1.26)

メキシコには恫喝。英国とは親密さを強調。中国や日本は戦々恐々でトランプ氏の思考回路と打開策を練っている。
今まで、トランプ政権への対処で、腑に落ちた明晰さを見せてくれたものは、残念ながらひとつもない。ナポレオンやヒトラーを研究したり、過去の過ちから学ぶべきと人は過去を見てきたが、これがポピュリズムなら、知識はまるで無力だ。トランプ氏は過去の暴君とは違う。
トランプ氏に、世界が感じている不安は、無計画に、短絡的に重大な決断をしていることだ。思慮はまるでない。ブレーンと言われる人たちが右往左往しているのを見れば判る。それをやったら、ひどいことになると言われても躊躇しない。プーチン氏に似た機動力は驚きを与えるが、無計画さが生むのは、魂胆が見えた時の恐怖ではなく、いつまでも釈然としない苛立ちだ。
価値観の軸もない。安倍政権や習政権も不透明だが、ナショナリズムという予測可能な価値観からは外れないから、抵抗感はあっても予測はできる。すべてがマネー、ディールの方がまだ判りやすい。メキシコに行く企業を止めるまではディール、壁を作るのは…ビジネス・ディールではない。アメリカの発展とも無関係だ。安全保障にも、支持率にも貢献しそうにない。
その後、発せられた移民政策を見ると、どれだけアメリカへの依存感、トランプ氏への期待を持っていても、半分は「見限るべきか?」の思考をシミュレートした方が、危機管理としてはプラスだ。シリコンバレーは確実に後悔と混乱の中にいる。ハリウッドのような毅然さを持った方が良かった。ウォール・ストリートは、この1週間でトランプ氏がサインした内容を見てもハイでいられるだろうか?
アメリカは決定的なものを失いはじめている。ブランドと彼らが呼ぶ、憧れ、羨望、尊敬。アメリカ国債も、アメリカ企業の株も、USDも、アメリカ・ブランドが決定的に棄損していく。少なくとも、就任からわずか10日で、信頼度はすでにゼロだ。アメリカに抱く印象から、愛情や信頼は消えた。利用できる時に、利用すべき相手。いついなくなってもいい関係。人は好きだが、国は嫌い。中国のような感覚で付き合うのが適切なようだ。こんな感覚は、素直に残念だが、変わったのはアメリカだ。私たちではない。
日本は、似た経験を民主党政権で経験している。脇の甘さは、すぐに行動を生む。国債の格付けが下がり、マーケットからマネーが退く。外交が回らなくなり、平然と国境が侵され、欲しい原料や人材が手に入れにくくなる。アメリカには起きない?かもしれない。似たような根拠なき信託を中国にも与える人はいる。超大国だから、すべてがうまくいくというのは間違っている。暴君ひとりで国を壊すことなどできないというのも幻想だ。アメリカ国民が暴走を許すなら、いくらでも国は崩れる。大好きなアメリカ国民に期待して、少し距離を置きたい。

毎日新聞・社説
旧宮家復帰論 国民の理解得られまい

読売新聞・社説
対馬仏像判決 韓国は法治国家の常識を守れ

この2紙の選んだトピックの意味が理解できない。トランプ氏の感覚以上に。

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