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2770.報道比較2016.10.23

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人間がマシンに負ける日は、確実に来る。その理由は、能力ではない。人間は怠惰で、傲慢で、不誠実だ。人でなくマシンにやって欲しいことは、無限にある。

人民網日本語版
ロボット時代ついに到来 職を失う日は近い? (2016.10.22)

ロボットの仕事が、やがて人間より評価されるポイントを中国は気づいているだろうか?それは「うそをつかないこと」だ。そして「言われたとおりに動く」ことだ。コンピュータに向かったことがある人なら判る。どれだけ不可解で、困難な問題も、必ず人間のミスが原因だ。機械は、絶対に人を裏切らない。世界はAIが人に対抗することを恐れているが、その前に、その対抗心をプログラムしたことが責められ、そのプログラムのミスが嗤われることになる。今まで、どれだけ翻訳者が意図を持って訳していたか。ニュースがどれだけ作為を持って操られていたか。書くべきことを書かず、余計な言葉を増やしていたか。他人の記事を拝借して、先に帰って眠っていたか。笑えるほど明らかになるだろう。その時に、人は思うのだ。「これなら、人間ではなく、機械にやらせろ」と。同じことが、どんな職場にもあるはずだ。ロボットはさぼってネット・サーフィンはしない。レジからカネを抜くことも、電話の対応を上顧客から優先してクレームを引き起こすことも、他人の音楽を少しいじって自分の作品とすることも、診察で患者を診るよりデータベースを検索するのに時間を浪費することもない。
これは、人の不実が蒔いた種だ。ここから先、仕事を失う人と恐れる人たちがまずすべきは、誠実さを取り戻すことだ。その先に、もう一度、人がすべきイノベーションを取り戻せれば、私たちがイノベーションの前にマシンの市民化で気づかされるのは、私たち人間のあまりの怠惰さ、傲慢さ、不誠実さだろう。

Wall Street Journal
次の米大統領を待つ戦争のうねり (2016.10.21)

人間も国家も、戦争を決断する決定的な理由が、怒りよりは脅えだということが、Wall Street Journalの社説から判る。テロとの戦いと言った時のブッシュ氏の顔を思い出す。怒りが止まらないというよりは、恐くて眠れなくなったという顔だった。Wall Street Journalの社説もまた、脅えている。アメリカが選択してきたやり方が、まるで成果を上げていない。カネが増えない。結束は乱れる。中国が肥え、ロシアの狡猾さは際立つ。次の手を思い付くのと、仲間が減っていくのはどちらが先だろう?
この恐怖をロシアのサイバー・テロが醸成しているかは判らないが、脅えて叫び、他の国に「うるさい」と言われたら、アメリカの信頼は失墜する。他人を傷つければ、誰もが部屋からいなくなる。恐怖からはじめる戦争を、次の大統領はまた選択するかもしれないが、3度目は世界が警告する。アフガニスタンとイラク。そのふたつを世界は決して100%正当とは見ていない。その羞恥心から、見えない戦争をして、シリアに二の足を踏んで嗤われたことを後悔するのは判るが、オバマ氏の恐怖心は正しいとも言える。もう同じミスは許されない。そして、たしかにロシアはそのミスの誘発を狙っている。アメリカの信頼が世界から失われる瞬間をつくろうと。弱くなければ、踏みとどまれる。その意味で、オバマ氏は臆病だが、聡明だった。次の大統領は、ヒステリックに出撃と叫んでしまう人たちだ。長官たちの仕事ぶりを期待するしかない。

朝日新聞・社説
核燃サイクル 高速炉の虚構を捨てよ

スペースシャトル計画のすごさは、最初の壮大な計画とともに、冷静に「これは言ったとおりにならない」と気づいた時にやめたことだ。アメリカがこのまま宇宙開発計画を投げ出す可能性はゼロ。だが、当初のコストダウンは完全に誤りと気づけば、どれだけ世界が期待しても、さっさと止める。死人が出たのが大きな理由でもあるだろうが、もんじゅの事故と稼働率の低さ、誰も期待しない現状は、スペースシャトル計画を退避に出すのは失礼だろうか。天才は、平気で捨てる。賢者は、決断する。無能なものは、いつまでもつづける。「継続は力なり」に値するかの判断は、凡人でもできる。なにかがおかしい。
朝日がすべきは、表現の勉強だ。この社説では足下はすくえない。作為を突く努力をジャーナリズムとしてすべきだ。政治家は無能なのではなく、無能を装って何かをなそうとしている。その淀みを突く仕事に集中して欲しい。

毎日新聞・社説
核廃絶と日本 「橋渡し役」に期待する

毎日の主張は正論過ぎる。オバマ氏が大統領でなくなった後、アメリカがどんな姿勢を取るのかにかかっている。日本が本気で核廃絶を考えるなら、引退するオバマ氏の今後の活動に意志があるかを確認し、あると見えたら支援する。政治は次の大統領の戦略ではなく、心情を確認する。必要なら、直接逢って。それがすべき行動だ。別に日本の役割は重みなど増していない。むしろ、何もできない国としてすでに認識されているだろう。正論だけで行動しないからだ。そういう言動は、無視されつづけるだけだ。国でも、メディアでも。

読売新聞・社説
東シナ海ガス田 信頼損なう中国の一方的開発

騒ぐなら、日本もガス田を稼働させればいい。何か言われたら、共同で開発しているまでと言えばいいのだから。まさか、そのための設備をまだ作っていないのだろうか?軍艦や戦闘機より、簡単に相手と渡り合えるツールはあるのだが。

日本経済新聞・社説
金融機関は顧客本位の姿勢を徹底せよ

三菱自動車に近い奇妙なロジックだ。手数料が高いなら、買わなければいい。手数料が海外に比べて高いと日経のようなところが追求すればいい。金融庁は関係ない。アメリカはETFの手数料さえさらに削るという。やがて投資信託に人間が介在することはなくなるだろう。日本はいつまで前時代的な金融をつづけていられるだろう?その仕事を金融庁に託すのもまた、共産主義のようで奇妙だ。

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