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2767.報道比較2016.10.20

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自分の不満の原因は、リーダーではなく自分にあるのが大半だ。それでも不満は止まらない。指導者は大変だ。

人民網日本語版
中比関係の新たな出発点 (2016.10.19)

中国はドゥテルテ氏懐柔に余念がない。世界で無法国家として孤立する危機が、大統領が交代でオセロのようにひっくり返すチャンスが訪れた。ドゥテルテ氏がどんな人物なのかは深くは見えないが、フィリピン国民の支持は得ている。ロシアや中国のような支持率に疑念が生じる国のようなことをせずに、立派に君臨している。あとはドゥテルテ氏にビジョンがあるかだ。信念は感じられる。振る舞いは粗雑でも許されるが、発想まで粗雑ではすぐ批判に晒されるのは、トランプ氏を見ればすぐに判る。日本には親近感がある時いている。安倍氏の役割は、アメリカにとっても世界にとっても重要だ。応えられるだろうか?

日本経済新聞・社説
中国経済の「安定成長」にひそむバブル

Wall Street Journal
中国の成長に潜むほころび (2016.10.20)

トランプ氏やロシアを見る時のようなバイアスが、アメリカのメディアが中国経済を語る時に含まれていないかだけが気になる。率直に、中国の発表する統計は奇妙だ。貿易が不振だったのに、GDPには何の影響もない。かなり好意的に見れば、それは内需型へのシフトが進んでいることの証かもしれない。こんなに短期間で?たった1年足らずで産業シフトが可能だろうか?統計値を不動産と借金が支えているだけなら、近い将来、大きな後悔はやってくる。これもまた、常識的な発想だ。日経やWall Street Journalに、中国経済への嫉妬などないと信じていいなら、この警告を覚えておいた方が良さそうだ。

Financial Times
まひ状態に陥るナイジェリア (2016.10.17)

ナイジェリアの政治惨状を見て思ったのは、これと同じことがフィリピンで起きないことを願うばかりだ。ナイジェリアの懸念の核心は原油価格の低さで、自らではどうすることもできない。だが、国民の不満はいつも指導者に向かう。それと同じことが、熱狂が感じられるフィリピンで起きたら、いまの転換はブレグジットなみの後悔に変わる。
日本の政治依存も、似たようなものかもしれない。誰かに不満が言いたい時、問題の原因は大抵自分にある。誰かのせいにしたいだけだ。

産経新聞・社説
五輪会場問題 整備費を明示し前へ進め

毎日新聞・社説
五輪の4者協議 開かれた議論で決着を

頭を痛めている人たちには申し訳ないが、興味が薄く、イベントとしての期待だけをぼんやり見ていた私としては、もうアメリカ大統領選挙並みに興味が削がれる醜態だ。会場整備費の見積もりさえ、未だに基準もなくバラバラに提案している。ここまで粗雑な組織力しかないのか…と日本の能力が残念になる。小池氏が行っているのは正常化であって、まだリーダーシップや気づかされるような新しいビジョンは提示していない。それを出すのも憚られるほど、あまりに怠慢で、無責任な状況なのだろう。これを「決めてしまったから」で走らせようとする誘惑を、絶対に許してはならない。

読売新聞・社説
日ソ宣言60年 今も有効な領土交渉の土台だ

記念日の話題だけで、内容はほとんどない。政府に近い読売でさえこのレベル。ロシアとの協議は不透明だ。リーダー同士の信頼関係は構わないが、私たちは想定さえできない。さらに不信感が強まってしまう。今の形式的な安倍氏の意見では、何も見えない。このスタイルの外交は、うまく行かなくなる時も一瞬だ。相手がロシアだけに十分あり得る。期待し過ぎない方がいい。

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