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2651.報道比較2016.6.26

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日本のマスメディアの感覚は大丈夫だろうか?投票への意思決定の助力に、マスメディアは使えそうもない。日本で起きている断絶は、英国以上かもしれない。

Wall Street Journal
独立を宣言した英国がすべきこと (2016.6.25)

日本経済新聞・社説
英EU離脱(下)大欧州の歩みをもう後退させるな

英国の話題を2日連続で社説に載せたのは日経だけ。参議院選挙に早く話題を戻したいのだろうが、毎日がロシアのドーピング。産経はライフワークにしている拉致を参議院選挙に関連させている。私はこの新聞の価値観が、英国の離脱に票を投じた人の感覚以上に理解できない。日本で起きている断絶は、英国以上かもしれない。
日本のマスメディアの感覚は大丈夫だろうか?危機感を持っている人は、NewsweekやHuffington Postでも見かける。語る能力がないわけではないようだ。マスメディアの新聞の中核、社説を書くような人たちの感覚が世界から乖離している。新聞を頼りにしている世代、シニアや議員を務めるような職種、そしてなにより…海外はここを見て、ある程度日本のメディアの傾向を見る。心配だ。
英国のEU離脱は、当然ながら経済問題ではない。安全保障をNATOが担保していると解釈しても、それ以外の外交、経済、税制…大半の意思決定に影響を与える。スコットランドやEU加盟国の感情、ヨーロッパの将来、アメリカの意思決定、英国連合に名を連ねるオーストラリアやインドの行政、英国ロシアや中国も巻き込んだユーラシアのパワー・バランスにも影響が及ぶだろう。これから先は、イギリス国民の意志次第だ。ずっと信念が、知性が、戦略が試される。国民投票が、本気でEUからの独立という意味で、自分たちの主体性、決意表明としての決断なら、すばらしいチャンスだ。ヨーロッパ連合と、アメリカ合衆国の中立地として、どちらにとっても利用価値がある存在になれれば、繁栄の可能性は十分にある。だが、ドイツやフランスへの反抗、現実からの逃避なら、一時的にギリシャのような重圧を味わうことになるだろう。EU離脱は解放ではない。責任は減るのではなく増える。その現実を受け入れる準備ができているような国民投票ではなかった。だが、やる意志を持った議員は多くいる。時間とカネは、ギリシャほど追い詰められてはいない。幸運を祈る。
日本がすべきことは、注意しつづけることだ。だから、今日の日本の新聞の感覚は、私にとって最悪だ。日経の感覚にも違和感がある。国民の決定に、首相さえ尊重の意志を示しているのに、後悔の念を語っても意味はゼロだ。Wall Street Journalの感覚が、もっとも納得できる。国民が選んだのだから、責任を持ってやっていくことを応援し、これから何が起きるかを冷静に見つづけることが大切だろう。
明日のマーケットは、冷静さを取り戻しているだろうか?このメディアのレベルと同様なら、日本のマーケットはさらに動揺を示すだろう。

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朝日新聞・社説
参院選 表現の自由 先細りさせぬために

産経新聞・社説
拉致と参院選 救出への言及が足りない

読売新聞・社説
憲法改正 超党派の合意形成を追求せよ

申し訳ないが、私は産経のトピックには意見が思いつかない。ライフワークとして拉致を追いつづける産経の姿勢は共感するが、それを政治に要請するまでは判るが、投票や国家主義の意思決定にまで関連付けるのは違和感がある。
朝日、読売も、残りの投票日まで、この程度の踏み込み方でいいのだろうか?話題は重い。表現の自由、憲法改正と、極めて重要だ。新聞1ページ使って政治に訴えてもいいトピックのはず。だが、主張の核は甘い。これでは政党に注文をつけることにはならないし、国民に危機感が生まれることもないだろう。空虚だ。思考がどこまでも浅く、政治の思惑も、読者が隙間時間に考える思考さえ超えていない。投票への意思決定の助力に、マスメディアは使えそうもない。

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人民網日本語版
習近平主席がプーチン大統領と会談 (2016.6.24)

習氏に逢うことより、プーチン氏の言動が気になっていたが、今のところ、プーチン氏は静観している。中国だけでなく、EUに対しても、国内に対しても。

英国のEU離脱決定 ロシアのプーチン大統領やメドベージェフ首相の反応 by 時事通信社

少なくとも、プーチン氏はイギリスに関して中国と組む気はないようだ。安心した。それが知れただけで十分だ。ロシアと中国が今のリーダーのうちにさらに緊密になることはないだろう。国内に問題が山積し、お互いのリスクを測り合っているはずだ。せめてトラブルがなければと思っている。その意味では、今回の会談の情報は価値がある。

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