ORIZUME - オリズメ

2508.報道比較2016.2.5

2508.報道比較2016.2.5 はコメントを受け付けていません。
CC Attribution, Photo by epSos .de via flickr

CC Attribution, Photo by epSos .de via flickr

中国企業の買収に、Financial TimesとWall Street Journalが同時に注目した。買った企業の技術を、中国がどう使うか。中国から流れ出るマネーの早さか。各紙が気にしているのは、どちらだろう?

Financial Times
中国化工、遺伝子組み換え食品に食指 (2016.2.4)

Wall Street Journal
中国勢、過去最高の海外企業買収ペース 年初来で総額680億ドル (2016.2.4)

Financial TimesとWall Street Journalが似通った話題を語るのは珍しい。しかも、世界の経済状況ではなく、中国企業のM&Aのニュースで。それほど、この買収には深慮があるのだろう。
あらゆる意味で、中国経済は収縮している。リスクから逃げている。その逃げ足はどんどん早まっている。良いニュースもあれば、悪いニュースもある。それを決めるのがマーケットではなく、中国政府というのが、問題をさらに厄介にしている。蓄えた経済力を不測の事態に使おうとしても、使えない。その不安が、さらに出口へ人を向かわせる。その足を早めてしまう。
買われた企業に不安なのは、しっかり活かしてくれるのか?だ。自動販売機のようなビジネスも、たしかにあるが、それでも商品を補充しなければすぐに行き詰まる。電気が来なくなっても、地代が変わっても、事業は変わる。ならば、技術が大切なビジネスはどうなるのか?買っただけで持て余すなら、未来は決して明るくない。

人民網日本語版
アフリカは依然中国の発展の受益者 (2016.2.3)

西側と呼ばれる側に日本も入っているのだろう。そちら側からの一般人としては、中国の言い分が正しいことを素直に願いたい。アメリカは判らないが、ヨーロッパには複雑な思いがあるだろう。良くも悪くもアフリカとヨーロッパの関係は深い。うまくやれても、失敗しても、何か言いたい気持ちになるに違いない。アフリカにとっても、ヨーロッパへの愛憎とともに、新たな中国との関係にも悲喜こもごものはず。互いが競争して、より良いアフリカにむけて手を取ってくれるのが一番いい。中国が、まだ自身も発展途上と思える部分は、発信するメッセージだろうか。「長い歴史を考えれば、ヨーロッパのアフリカへの貢献は尊敬に値する。中国がしっかり引き継ぎたい」とでも言えば、紳士的に感じられるのだが、少し押し売りらしく、恩着せがましく、厚かましい。そのコミュニケーションを見ていると、中国にもやはり余裕がなくなってきているのかな、と感じてしまう。

産経新聞・社説
TPP署名 発展の礎へ早期の発効を

日本経済新聞・社説
日米はTPP発効急ぎ拡大を主導せよ

読売新聞・社説
TPP署名 成長拡大へ早期発効が重要だ

アメリカがどう動くのか、考えている間に日本が先行する。そういう発想はないのだろうか?かなり悪い例えだが、北朝鮮が核実験を今年にやっているのは、同様の見立てがベースになっている。今年から来年の春くらいまで、アメリカは動けない。判り切っているイベントなら、利用するのがあるべき姿のはず。今から戦略を考えるような産経の発想だ。成長するために署名したのであって、署名してから成長につなげることを考えるなどあり得ない。議会が動かなくても、アメリカの経済界は動きはじめている。そういうアグレッシブな姿勢が、せめて経済界には必要だ。

毎日新聞・社説
原発の免震棟 九電の姿勢は信義違反

すでに朝日が1.31に掲載している。朝日でさえ、実は1か月以上も前の話題だ。報道比較では、東京新聞が先駆けてピックアップした記事を昨年の12.26にはリンクしている。1か月以上経って言うには、主張が浅い。

朝日新聞・社説
政治とカネ 疑惑の根を断つ責任は

TPPどころか、甘利氏の議員生命、安倍政権の信任に危険信号が点灯しはじめた。安倍氏は、潔く任命責任を認めているつもりだろうが、いまのままでは面目だけではなく、自らの責任を本当に考えなければならなくなる。あとひとつ。すでにリーチだと認識すべきだろう。抵抗勢力は、そのひとつを必死で探しはじめている。夏まで持つだろうか?

Comments are closed.