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2489.報道比較2016.1.17

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台湾が選んだのは、拒絶するだけの自由ではなかった。日本の若い世代のエネルギーをつかめる人材はいるだろうか?

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朝日新聞・社説
台湾総統選 「現状維持」を出発点に

毎日新聞・社説
台湾総統選 中台関係の安定化図れ

日本経済新聞・社説
台湾初の女性総統が問われる対中政策

読売新聞・社説
台湾総統選 対中急接近が生んだ蔡新政権

マネーよりも自由を選んだ、重要な事例だ。政党の努力か、ひたむきな教育があったのか、香港や近隣アジアの影響か、いずれにしても、若い世代が民進党を選んだことに感動と驚きを感じる。大陸が世界でもっとも大きな成長を達成する中、「古い考え方」と置き去りにされても不思議ではなかった。日本のように、拒絶感に任せる可能性も十分似合った。だが、蔡氏は冷静な「現状維持」と、重要なのは「自由と民主主義」と主張して、リーダーとして選ばれた。ひとつの中国になるために、自由と民主主義を捨てる気はない。台湾は本質を見失ってはいない。だからアメリカは台湾を支持するし、独立という手段さえ許容する。中国共産党とは相容れない発想だろう。
日本で似た状況にならない理由は、若者側にあるのではない。政党側にある。それは誰の目にも明らかだ。自民党は社会の感情を手玉にとって票を集めることに専念している。本気で安全のために武器を持とうとしているのか、その覚悟を聞いてみたい。単純に、そこに中国への反発感情があったから利用したに過ぎないのではないか。原発も、農政も、経済も、いつも「多数はどこだ?」を探している。野党や、理想論に終始して抵抗しているだけ。具体的な達成プランを出せた試しがない。
社会で多数を占める意見が、いつも未来を明るくしてくれるとは限らない。むしろ少数意見の中に、未来への道筋がある。ただ、達成には努力や発想の転換が必須だ。その挑戦を、日本は、少なくとも25年は忘れているように見える。郵政民営化の時に、わずかながらその挑戦を試みたが、抵抗が多数に社会を押し戻した。民主党に預けたチャンスは、具体的な努力の方法さえ提示されないまま費えた。すべてを政党のするつもりはないが、社会は準備ができているのではないか。特に、若い世代は。このエネルギーをつかめる人材が日本で出てくるだろうか?自民党のように、空手形で悪用するのではなく。

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産経新聞・社説
阪神大震災21年 教訓を緊急事態に生かせ

産経の主張には同意できない。社会は世界から評価されるほど秩序立っていた。うまくワークしなかったのは行政であり、政治だ。なぜワークしない組織に権限を与える必要があるのか?法があって権限があれば、危機が乗り切れるのではない。東電の中でさえ、日本が被爆しなかったのはルールを破った勇気ある現場のリーダーがいたからだ。無能なボスに権限など不要だ。

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人民網日本語版
AIIB開業 アジア域内外諸国に新発展チャンス (2016.1.15)

この記事の中に、アメリカや日本という文字は一度も出てこない。中国が能力でリーダーになった時の現実は、こうなる。実力を見ていたい。もし、中国の主張が正しかったのなら、躊躇なく流れに乗るべきだ。その時は、おそらくアメリカはプライドも含めて、ADBとの統合を提案するだろう。
ただ、その成果のために中国が実績を急げば、今の中国マーケットと同じような混乱が起きる。それは成長のための、ありがちなステップなのかもしれないし、信頼を損なう汚点かもしれない。金融とは、リスクを取りに行く覚悟がいるが、冷静な分析力がなければ失うものの方が大きくなる。このバランス感覚の重要性は、中国人は民族としては知っている。だが、共産党にその叡知が活かされているように見えない。
中国経済に危険な兆候がいくつも見られる中、AIIBは相当な注目を集める。いいチャンスだ。中国の実力を見せて欲しい。

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Wall Street Journal
中国ハイアール、GE家電買収で世界的メーカーに (2016.1.16)

GE恐るべし。金の卵と見られていた金融部門を手放した後、お荷物だった家電は、破談になった取引を大幅に上回っている。欲しがる相手に、最適な時期に売る。言葉では簡単だが、実現できる人は少ない。GEは、何度もこの形で変容してきた。ここで得た資金で、彼らはITを目指す。デバイスの成長が成熟し、通信のプロトコルも安定してきた。いよいよビジネスに、次のITのイノベーションが求められている。GEが動くにはベストな環境が整っているようにも見える。
ハイアールが高い買い物をしたかは、この価値を利用できるかにかかっている。国内で稼げなくなったから、海外で稼ごうというのなら、現時点で赤字の事業をどう立て直すかにフォーカスするだけだ。レノボがIBMからPC事業を得て成果を出している。ハイアールなら十分にやれるはずだ。中国マーケットの下落が安定したら、投資してみたいと思えるほど楽しみだ。

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