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2281.報道比較2015.7.7

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ギリシャ問題は一歩進んだ。消化したつもりになって慢心するのが一番恐い。どんどん状況は悪くなっているが、下がっているマーケットは中国だけ。本当にリスクは回避されたと言えるだろうか?

Financial Times
ギリシャの国民投票でイエス陣営が負けた理由 (2015.7.5)

Wall Street Journal
未知の領域に入るギリシャとユーロ圏、圧倒的「反対」で (2015.7.6)

朝日新聞・社説
ギリシャ問題―ドイツの責務は大きい

日本経済新聞・社説
ギリシャはユーロ離脱への道を歩むのか

毎日新聞・社説
ギリシャの「ノー」 独仏は指導力の発揮を

読売新聞・社説
ギリシャ危機 国民投票は悲劇の幕開けか

Wall Street Journalの言う「未知の領域」という言葉が正しいだろう。それでも株価が上がるアメリカ、日本が不安だ。いま目にしているのは、ヨーロッパ経済のルールが破綻しかかっている現状だ。しかも、それが政治問題になりつつある。危機を煽るわけではないが、2%の経済規模という言葉に過信していると、リーマン・ショックと同じ事態に陥ることになる。特に…恐ろしいのはリスク・オフに傾くことより、国債のリスクが高いと金融マーケットが認識することではないだろうか?黒田氏が最も脅えるリスクだ。今のところ、まだ逃げる時間は残されているようだ。
国民投票が「ノー」になった方が問題は早く解決すると言うエコノミストも多かった。チプラス氏が崩れて、また選挙になって、ギリシャは誰を選ぶのか。その先また見知らぬ人と債権団は交渉して円滑に進むのか。さらにカオスになるのを避けられたと前向きに考える方がいいだろう。ヨーロッパで、痛みをもっとも味わうのはドイツなのは間違いない。国民は拒絶感を示しているようだが、怠け者は去れと言っていると、ひとりぼっちになってしまう。どこかで手を差し伸べないとデフォルト、借金はすべて不履行になる。これ以上、無駄なカネをつぎ込むよりは…と、冷徹なゲルマン人は思うかもしれないが、ドイツだけが強者になるユーロは、やがてマルクと同じ結末を迎える。そうなれば築いたユーロの魔法がはがれ、ユーロ高が止まらなくなる。ドイツも失業に喘ぐかもしれない。政治問題になれば、やがてアメリカも口を出す。メルケル氏の知性に期待するしかない。
日本が同じ事態に陥った時、海外も含めた政治問題になることはないだろう。国債の債権者は国民だから迷惑はかけない、という意味不明な論理で1000兆円の借金が積み上がっている。目に浮かぶのは、チプラス氏やバルファキス氏以上に意味不明な論理で、国民を煙に巻き、リーダーとは言えないような政治で時間ばかり浪費するだろう。ギリシャの銀行が何日で営業再開するかを注視したい。日本が必要とする時間を、その時に考えてみたい。その間を乗り切る資金を、日本円とUSDで準備するのが得策だろう。

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