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1815.報道比較2014.7.7

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定期の国内紙休刊日。最近の社説が充実していただけに残念だ。海外紙から2つ紹介する。

Financial Times
何を忘れるべきか――グーグルが迫られる難しい判断 (2014.7.4)

昨日の個人情報保護法への日本の取り組みを見ると、ヨーロッパの方がプライバシーへの意識、ネットが生み出す変化への懸念を、社会が意識しているのが判る。「忘れられる権利」は、やがて日本も意識することになるだろうが、利便の追求を優先しがちな日本は、アメリカに近い判断をするのではないだろうか。プライバシーというものの価値を少し諦めて、新しい利便性を手にする方に。アメリカはGoogleに納税させる利害も持った上での判断、日本にはそういう利害のない上での判断になる。
国家主義を唱える人たちは、これをアメリカの新たな覇権の一歩と捉えるかもしれない。が、もうアメリカ政府は気づいているし、Googleも気づいている。もはや「誰かが利益を独占するためのしくみ」という域を、この問題は越えていることに。核分裂の仕組みや、電力というものの発見に近い。情報というものの取り扱いを、人類がようやく恐怖とともに知る瞬間だろう。企業どころか国家さえも制御できない情報の権利。個々人がどう生きていくかに大きく影響するようなライフ・ログが、これから生まれる人たちには生まれた時からついて回る。過去を消したいという概念さえなくなるのかもしれない。工業化という産業革命が強いた生き方の変化と同様のインパクトを、情報化という時代が強いている。
だが、私は楽観している。人はそこまで愚かではない。人はしあわせになるように未来を作る。過ちが許されない未来など来ないし、すべてが監視されるようなことにもならない。Googleがすべてをコントロールすることも、アメリカが世界を征服することもない。より豊かで、楽しい未来が来る。それだけは信じている。

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Wall Street Journal
ウクライナ政府軍、スラビャンスク奪還 (2014.7.6)

忘れかけていた危機が、徐々に巻き戻っている。ウクライナがどこまで「正常な国家」に戻るかと、クリミアをどう取り扱うのかが要点になる。ロシアは自分が制御できる環境が整わない限り、そしてガスを適切な価格で、過去も含めて対価を支払う見込みがなければ、クリミアをもう一度ウクライナと呼ぶことを許さないだろう。ロシアのしたたかさも露呈したが、ウクライナがどれだけいいかげんにやってきたかも世界に知れ渡った。ここから先、世界はもうロシアを一方的に非難することはないだろう。ウクライナがどれだけマジメに生きていくつもりかにかかっている。
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