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3397.報道比較2018.6.10

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イギリスも含めたEU各国は、それぞれに経済、安全保障、人権問題…あらゆる視点で、この不透明な状況をアメリカ抜きでどう越えていくかを模索しはじめた。3年後、トランプ氏があと4年を手に入れた時に、準備ができていなければ遅過ぎる。日本は?アメリカへの依存度が大き過ぎるからか、中国への恐怖心か、まったく思考が止まっている。

産経新聞・社説
G7サミット 存在意義失ってはならぬ

毎日新聞・社説
「G6+1」サミット 昨年よりも溝が深まった

読売新聞・社説
G7サミット 分裂の修復へ対話を重ねよ

4日前にG7の雰囲気の悪さを指摘していたのは朝日だけ。朝日に先見の明があったというよりは、他紙があまりに鈍感にG7を扱っていた。まだG7に期待を残しているようだが、ドイツとフランスは、もうトランプ時代のアメリカには期待しないだろう。アメリカなしで生きていく手段を見つけた方がいいとの判断を具体的に進める決断を固めつつある。たしかに、今のアメリカに付き合うのは時間の無駄だ。イギリスも含めたEU各国は、それぞれに経済、安全保障、人権問題…あらゆる視点で、この不透明な状況をアメリカ抜きでどう越えていくかを模索しはじめた。3年後、トランプ氏があと4年を手に入れた時に、準備ができていなければ遅過ぎる。価値観の合わないロシアや中国と、どこまで関係を作っていくか。アメリカに売れなくなるものは他に売れるのか。違う産業を作るべきなのか。自らで身を守るコストは、この先どれくらい自分たちの生活を苦しくするのか。真剣に考えるべき事態に世界は陥った。日本は?アメリカへの依存度が大き過ぎるからか、中国への恐怖心か、まったく思考が止まっている。少なくとも、G7が形骸化しても平然としていられる状況ではなくなった。G7自体の価値観が合わなくなり、分裂の可能性さえ見えはじめた。修復を期待するだけでは足りないはずだ。

人民網日本語版
習近平国家主席がロシアのプーチン大統領と会談(2018.6.9)

G7の亀裂が大きくなる中、中国とロシアの関係はさらに強化されている。この日のテーマは北朝鮮だろうか?アメリカが北朝鮮の開国を主導するのを阻止するために、ますます協力していくだろう。
日本が韓国と関係が良好なら、日本の不安は大きくなかった。だが、現実は真逆。今の極東での日本の孤立ぶりは、アメリカの意思決定で日本は完全に孤立するほど不安なものだ。アメリカにはつけ込まれ、ロシアと中国は見透かしている。

Wall Street Journal
21世紀の独裁者・正恩氏がつかんだ好機 (2018.6.9)

週末に読むためのコンテンツなのか、ドラマティックな演出が目立つ内容になっている。印象的な発想で米朝会談を考えているなら、アメリカがトランプ氏に期待しているのは映画のようなストーリーなのだろうか。費用負担と脇役を担わされる立場に甘んじると安倍氏はいつ決めたのだろう?日本の国益にとっては最低の外交だ。

朝日新聞・社説
カジノ法案 疑問の解消にほど遠い

日本経済新聞・社説
介護費の膨張を負担可能な水準に抑えよ

国内の話題を選んだ朝日と日経。朝日は相変わらずの政権批判を越えられない内容。次の攻撃材料を入手できないのか、ここまで政権を追いつめた分だけ、歯がゆい。支持率から考えれば、協力者は増えているはずなのだが、足踏みの印象だ。時期を待っているのだろうか?
日経はG7からも政権からも距離を取るつもりなのか、最近は政治の話題を意図的に避けている。建設的な経済の話題が増えるなら大歓迎だが、生活臭のする痛みの分かち合いのような話題。一般紙の夕刊が取り組むような話題を、日本の経済紙が論じているのは違和感がある。担当者の興味で話題が選ばれているなら、世代交代を期待したい。

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