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3225.報道比較2017.12.31

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大晦日が、ただの総括になるよりは、実質的な方が楽しめる。最後まで朝日と読売は没落ぶりを見せた。2018年は、どんな報道を各紙見せてくれるだろうか?

産経新聞・社説
医師の偏在 政府挙げて根本解決せよ

大晦日に回想ではなく、実質的な話題を選んだ産経。しかも提案は大胆でユニーク。最後にすばらしい社説になった。これなら、政治に要請するのではなく、これならファンド化して民間で推進した方がいいプランだ。ユニークでビジネスとしても確実に収益が期待できる。闘志は集まる可能性が高い。さらに、現代の社会問題の解決策にもなりうる。規制が推進を邪魔した時、はじめて政治が判断すべきで、その際には産経のようなメディアの主張が機能する。評価できるアイディアだと思う。推進して欲しい。

日本経済新聞・社説
記録ずくめの株高が迫る真の改革

Wall Street Journal
順調だった米国株、2018年も勢い続くか (2017.12.30)

今年、株がさらに上がると見ていた人は聞いたことがない。トランプ・ラリーと呼ばれた暴騰のあと、割高と言われながら何の調整もなしにここまで上がるのは、不可思議で気味が悪いほどだ。私は相変わらずショートを持ったまま。含み損は膨らむし、早過ぎたのだろうとは思うが、ずっと今のマーケットを疑いつづけている。もちろん、いくつか持ったロングはしっかり利益を出してくれている。資産運用は分散と資金効率が何よりも大事だと思い知る。
日本株の上昇で儲けているのは、残念ながら外国人投資家ばかりだ。国内投資家はこの上げ相場でずっと売り越し。ようやく上がったところで、過去の遺産を手放したのなら、次に塩漬け株を仕込むのも、また日本人投資家になるだろう。学ばなければ、投資はいつまでもこの国に根付かない。ビットコインを気にする前に、日本が本気で貯蓄より投資を目指すなら、教育だ。Wall Street Journalのような記事を求める時代が日本にも来るといいのだが。

読売新聞・社説
人工知能の未来 社会に根付かせる工夫が要る

産経同様、大晦日に読売は不思議な話題を選んだ。たしかに今年のITのトレンドはAIだった。だが、主張の内容を見る限り、読売のAIの捉え方は古い。政治が関わるとしたら、後手に回って法整備するしかできないだろう。これからAIで雇用も、経済活動も、社会も変化する。先に研究して答えを出せるものは少なく、今までの日本の事例を考えれば、無力で無意味な予算浪費になる。まったく奨められないアプローチだ。勉強会程度に留めておくのがリスクが小さくていいのではないか。それは、ネガティブという意味でも、期待薄というわけでもない。まだ見ぬものに予算を投下して、もんじゅやハイビジョンのようなヘマをする余裕は、いまの国家にはないということだ。人への投資という言葉は適切だが、今から大学が学部を開いても遅過ぎるし、あまりにAIはぼんやりしている。ビッグデータと数年前に騒いだトレンドが、どれだけの果実を生んだかを検証すべきだ。きっと、猛烈にデータを蓄積しながら、利用もせずに死蔵しているのが大半だろう。今回のAIも、本質を理解しなければ日本はまた無駄な投資で終始し、世界から売られるソリューションを買うだけになる。日本が間違っているのは、プロジェクトの進め方であって、テーマの選び方ではない。

人民網日本語版
習近平総書記が中日与党交流協議会の日本側代表と会見 (2017.12.29)

今年は、明らかに中国の年だった。トランプ氏のアメリカが小さく見えるほど、習氏の中国は安定し、着実に実績を積み上げた。首脳会談でのブラフも受け流せる余裕が中国には生まれたし、もはや中国は出向く人から出迎える人になっている。大国にふさわしい振る舞いを、これからもつづけていけるだろうか?どこかで困難は訪れるし、インドは中国を焦らせるに違いない。その時、中国はどんな表情を見せるだろうか?

朝日新聞・社説
2017―2018 聞けなかった声、を

昨日につづき、今年の朝日のひどさの一面が見える。昨日は視点は評価できるが、今日のパターンは最悪だ。感情に任せているだけで、何の分析もない。流行語や感覚的に時流と取材をリンクしているが、はたして主張の信憑性は?私には疑わしい。偽ニュースと呼ばれるものの大半が、このパターンだ。事象をひとつ捉えて、まるですべての事象はこのパターンに当てはまると大声を上げる。いくつも似た取材を作為で集めて「いくつもある。これが現実だ」と言う。反論を探すのではなく、都合のいい事実を探す。それは報道ではないとなぜ忘れたのだろう?朝日がこんなことを社説でしているうちは、復活どころか、衰退はつづくだろう。

毎日新聞・社説
回顧・トランプ政治元年 国際政治の地軸が動いた

朝日同様、毎日の今年のひどさを象徴する終わり方だ。トランプ政権は波乱ではじまったが、最後には30年ぶりと言われる減税法案を通した。大統領令のサイン数も多く、決して間違ったものばかりでもないし、保守的なものに偏ってもいない。トランプ政権の1年を振り返るなら、想像以上に安定して、大統領としての仕事の仕方を学んだ可能性を感じる1年というのが現実だろう。勝手に毎日が求めるバイアスでフィルターし、都合のいい事実だけで恐怖心を煽っている。それを意味不明にチバニアンと関連させるあたり、素人のブロガーでもやらない表現だ。これが新聞?どこまで衰退するだろう?

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