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3223.報道比較2017.12.29

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Make Sense. この1年、納得できる仕事が減った気がする。しっかり辻褄の合った報道を復活させて欲しい。

読売新聞・社説
スパコン詐欺 先端技術への不信を招かぬか

年末のゆるい時間を忘れて報じたくなるトピックだったようだが、読売の社説の切れ味は鈍い。最近の日本を象徴するような不祥事がまた増えたのに、視点は問題の核心を突いていない。徐々に危機感も薄れているなら、さらに危うい。日本社会全体に猛省が必要なほど、モラルが壊れている。このままでは、景気が回復しても悪癖は直らない。成長に大きな障害になるだろう。

朝日新聞・社説
北海道沖地震 「想定外」を減らそう

昨日の毎日からさらに遅れること1日。ただ、他紙に比べればちょっと考察が深い。まず日経が異議を唱えた「切迫している可能性」を、火災や空き巣と比較して適切に認識させてくれている。ロシアと共同で…という話は現実味は薄いが、ロシアとの関係を深めるには、良いアイディアだ。遅れただけの価値は、私はあると思う。

日本経済新聞・社説
欧州は改革で結束し安定の礎を

日経だけが年末を感じさせる総括をはじめた。が、なぜかヨーロッパから。日本のことも、トランプ大統領の1年を経たアメリカでも、もっとも成長を感じさせた中国でもなくヨーロッパ。日経のセンスは2017年後半から意味不明なことが増えてきたが、年末もその状態だ。
社説の内容も、新たな発見は少ない。私にはヨーロッパは問題を先送りしただけにしか見えない。移民問題も、格差も、経済成長も、ユーロやEU内のアンバランスも…すべて。マクロン氏の勝利は今年の転換点だったとは思うが、その後の仕事ぶりは、むしろトラブル・メーカーのトランプ氏の方がずっといい仕事をしている。行動を促す日経には、やはり共感できない。行動しなかったのは日本も同様な点が多い。ヨーロッパに言える権利を日本が持っているとは、とても思えない。

産経新聞・社説
文氏の「合意」批判 国家関係を損ねたいのか

昨日だけでは怒りが収まらなかった様子の産経。感情的な主張は読むに値しない。同じ論理の繰り返しは日本政府にも見える。日韓関係を改善したい意識は、どちらの国にもないようだ。

毎日新聞・社説
日本の中東和平政策 「中庸の理念」貫いてこそ

昨日につづき、毎日は後追いの社説。12.27に読売が書いているのとそっくりの主張。中東問題に独自の視点は持ちにくいだろうが、ならばタイムリーな読売の社説には勝てない。毎日の凋落は、この1年を通して目立った。

Wall Street Journal
中国テク大手に広がる不満、「自己反省」必要か (2017.12.29)

中国で起きていることには、残念ながら日本からはアメリカのITカルチャーのように参加することが難しい。結果、遠い国の出来事に思え、このライターが書いているほどの危機感を持ったことはない。規模の巨大さと、閉じた中国マーケットでの特異なガラパゴスのような進化は、日本が今まで見せてきた発展に似ている。モバイルで何でも済ますライフスタイルや、テキスト中心のチャットでのコミュニケーションが世界中に浸透するかは未知数だ。中国人が大きな会社に危機感を抱くのは、日本国内でNTTドコモやソフトバンクに苛立ちを感じているのに似ている。ならば、もっと国を開けば、世界のトレンドとともに歩めるとも思うが、中国は国家としてそれを望まない。大きなガラパゴスの世界が、どこまで発展するのか。私は、少し距離を取って眺めていようと思う。そこから得られるメリットが小さくなるとしても。

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