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3079.報道比較2017.8.7

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分散と統合の答えに正解はない。バランスは時代によって振り子のように揺れる。賢い人は、揺れられる余地を残す。

日本経済新聞・社説
ITで医療・介護を抜本改革せよ

いつも日経の提案は、ITに「逃げる」または「魔法」ような扱いでカギと強調するのだが、政府がトップ・ダウンでITを推進すると言う発想自体が、すでに時代遅れな感覚だと思う。ビッグデータの解析?誰がやるのか?集めるのは誰?カネを出すのは?どれも具体的なようで、どれもが空想の思い付きに感じる。
なぜこんなに医療情報がIT化されないのかと遅さを嘆くのは私も一緒だが、同時に非常にプライバシーに関わり、慎重な扱いを求められるからだ。集約と分散は、いつも振り子のように揺れる。分散されてきた経緯には、それなりの理由がある。集約すると利便性が高まると主張するのは簡単だが、極めて短絡的なのは、小さなITプロジェクトに関わった人でさえ身に染みて知っている現実だ。だからこそ集約すべきと日経が言うには、まるで根拠も説得力も足りない。

朝日新聞・社説
元号と公文書 西暦併記の義務づけを

個人的には、朝日の意見に大賛成。元号が日本にとってどれだけの意味があるのか、私には判らない。天皇への愛着にも、日本文化の意味にもなっていないと思う。相変わらず税務や法務で「平成」と書くが、その手間は経済的な生産性の低下以外の意味があるようには思えない。こどもの学校から届く文書にも和暦が出ているのを見ると、英語教育や国際化とのバランス感覚に違和感を覚える。長々とつづけてきたからつづけたいのなら、せめて行政や経済活動とは切り離してくれないだろうか?元号を聞くと、それなりにすばらしい命名だと感心したりはするのだが、日常生活で常に利用する必要はあるのだろうか?年に数回思い出す程度ではダメだろうか?

人民網日本語版
王毅外交部長「合理的な安全保障上の懸念の解決が朝鮮半島非核化の鍵」 (2017.8.4)

読売新聞・社説
対「北」制裁決議 今度こそ実効性のある圧力を

読売は国際法と米韓の抑止でアメリカに正論があると言いたいようだが、中国やロシアには、まったくその論理は成立しない。「撤退するはずのアメリカ軍が撤退していないだけ」という事実を、アメリカ同様に無視しているに過ぎない。トランプ氏がどう考えるか不明だが、アメリカは軍事演習はカードに使えると理解している。軍事演習をやめれば、核開発とミサイルを放棄するというなら、アメリカは応じる可能性が高まっている。脅しに屈したのではなく、建設的な合意にしたい。北朝鮮もアメリカも、求めているのはそれだけだ。北朝鮮の次に武力衝突をけしかけているのは日本のような気がするのは気のせいだろうか?

毎日新聞・社説
岐路の安倍政権 憲法改正 首相主導の日程は崩れた

このメッセージが安倍氏に対してなら、毎日は相手を間違っている。安倍氏本人は、おそらくこの程度の反省は十分に感じているはず。問題は、会見を目論む安倍氏の周辺勢力だ。彼らの願望を打ち砕かなければ、憲法改正のためにバラマキでも減税でも仕組むだろう。安倍氏は平然とそういう安直な手法を受け入れてきた。だからオリンピック誘致で平然と「フクシマはコントロール下にある」と虚偽を言えるし、ヘリコプター・マネーと言われる政策でも平然と推進する。結果、日本で起きているのは格差の拡大と、財政赤字の拡大だ。憲法などどうでもいいが、バラマキの利権を求めるパワーと、憲法を変えたと言いたいだけの政治、ポストが確約されるなら法さえも解釈を変える行政が手を組もうとしている。正論で首相だけを叩いても意味はない。毎日は攻め方を学ぶべきだ。

産経新聞・社説
日米原子力協定 河野外相は延長に万全を

まるで脅しのような産経の主張。アメリカに「プルトニウムを返せ」とだけは言われるのは困ると考える人が、日本国内にはある程度いるようだ。どう使いたいかは様々な考え方があるだろうが、弱みを見せればつけ込んでくるのがアメリカ。変なこだわりを見せて血税をアメリカにごっそり盗られる方がずっと困る。産経がこだわっている国益とはなんだろう?

Wall Street Journal
FRBは12月利上げ方針堅持か 堅調な雇用増受け (2017.8.7)

いつでも暴落の引き金は中央銀行の地雷がきっかけ。だからプロは今回も入念にリスクを警告している。折り込まれていれば、リスクは小さいとも思えるが、ある日、どこかで全員がショートに転じる可能性はある。早ければこの夏?と見る人もいたが、今は凪いでいる。あまりの静けさに違和感を感じる人も多い。少し調整した方が気が楽になるのだが…

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