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2983.報道比較2017.5.8

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国内紙休刊日。フランスの選挙に波乱はなく、春の楽観がつづく。過度の悲観はいらなかったが、問題は何ひとつ解決さてもいない。

Wall Street Journal
マクロン氏の計算された立身、仏大統領も目前 (2017.5.3)

マクロン氏は政治家のおきまりのコースではなく近道をすることができた。 地元で公職に立候補し、じわじわ支持基盤を広げる代わりに、一直線にパリに向かい、そこで金融知識を身につけ、欧州のテクノクラシー(専門知識を持つ官僚による行政運営)に精通するようになった。同氏はフランスの膨大な労働法規や欧州単一市場の規制といった極めて難解なルールを熟知することで、欧州連合(EU)の複雑さと不安定なグローバル市場に打ちのめされる政治家にとって有能な側近となった。2012年に仏大統領に選出されたオランド氏はマクロン氏をエリゼ宮(大統領府)に呼び、首席補佐官代行に任命した。新たな税制案を理由に企業がフランスを離れる姿勢を見せた際、マクロン氏は大統領にメールを送り、フランスを「太陽のないキューバ」に変える危険があると警告した。それでオランド氏は折れた。異論の多かった増税案を縮小し、法人税の一部を軽減した。この政策転換により、不満を抱いていた社会党内の自由市場派の間でマクロン氏の評判が高まった。オランド氏としては支持率が史上最低水準に落ち込み、再選の見込みが遠のく中、抗議デモの再燃だけは避けたい事情があった。この経緯がマクロン氏の大統領選出馬への最後の一押しになったと社会党のベテラン政治家、リシャール・フェラン氏は振り返る。マクロン氏はその後の数カ月、社会党の重鎮であるフェラン氏やコロン氏と連携し、立候補の可能性を探り始めた。既成政党の後ろ盾がないマクロン氏は、ビジネス界で築いた人脈を最大に生かす必要があった。それは政界では異例の手段をとることを意味した、としている。

フランスのリーダー選びが終わった。世界がフランスの選挙に注目していたのは、フランス国内よりはユーロとEUの命運を心配していたからだ。結果は、トランプ氏が選ばれた時のような先鋭的な結末にはならなかった。世界には楽観が復活しつつある。
今年の暮れ、ドイツで選挙が行われる。ヨーロッパの悲観的な空気は薄まったが、状況を良くするトピックがあったわけではない。過度の悲観はいらなかったが、問題は何ひとつ解決さてもいない。息を抜くタイミングではない。

人民網日本語版
投資分野で中国の日本追い越しペースが加速 社科院 (2017.5.6)

中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院、同院地域安全研究センター、社会科学文献出版社は4日に北京で、報告書「中国周辺安全情勢評価(2017年):大国関係と地域の秩序」の発表会および学術シンポジウムを共同で開催した。同報告書によると、投資分野で、日本を追い越す中国のペースが徐々に加速しているという。現在の世界において、中国はすでに日本に替わり世界2位のエコノミーになった。国内総生産(GDP)の規模をみると、中国は2010年に日本を追い越し、15年には2倍以上に達し、今も両国の距離は開くばかりだと指摘する。第二次世界大戦後、日本経済は米国の支援を受けて急速に回復し発展し、日本は東アジア経済のリーダーになり、東アジアの新興エコノミーに市場と技術と資金を提供し、日本を中心とした経済ネットワークを構築した。だが1990年代以降、日本の経済成長は停滞し、国内市場の拡張能力も低下し、その一方で中国が徐々に日本に替わってアジアの経済成長のエンジンになっていった、としている。

中国がまだ日本を競争の対象にしてくれていることがうれしい。追い抜かれた後もペースの衰えが見えない中国に、日本が追いつくことは、今のままでは難しいだろう。日本は何かを変えなければならない。そう言いながら30年。何も変えなかったのだろう。中国は、必死に働いてきた。その姿から学ぼうともせず、嗤っていた国が置いていかれるのは当然だ。日本は反省が足りない。中国が学ぶ姿勢を維持しつづけるなら、中国はまだまだ成長するだろう。

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