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2954.報道比較2017.4.12

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アメリカと北朝鮮の対話は、意味がないならしない。するなら、次が最後。その緊張は近づいている。準備は必要。ただ、アメリカでさえ、まだ平和的解決に重きを置いているのを、日本は忘れている。

Wall Street Journal
トランプ氏、北朝鮮へ新たな警告 中国に行動促す (2017.4.11)

朝日新聞・社説
北朝鮮と日本 軍事より対話の道描け

産経新聞・社説
北朝鮮の核問題 緊迫化する事態に備えよ

毎日新聞・社説
北朝鮮情勢と日本の対応 米国の圧力を外交力に

読売新聞・社説
対「北」圧力強化 中国の実質的関与を促したい

日経以外の国内紙とWall Street Journalが北朝鮮の話題で一致。アメリカにとって、地政学リスクと呼ばれる緊張がシリアと北朝鮮のふたつで深刻になっているのが判る。
朝日と毎日は対話を主張。何の外交もなしにアメリカが北朝鮮に先制攻撃をする可能性は低い。一線を越える行動がなければ、アメリカには大義名分も、急ぐ必要性さえない。協議の場をつくる努力と時間は、アメリカも応じるだろう。問題は、北朝鮮が外交を常に駆け引きに使い、何度も約束を反故にしたこと。だからアメリカは、無駄な交渉ならしないというポーズをつくる。ファイティング・ポーズの状態で、最後の交渉と呼ぶ場をつくるつもりだろう。ロシアや中国と、同意したいのも、この環境作りだ。アメリカと北朝鮮の対話は、意味がないならしない。するなら、次が最後。その緊張は近づいている。
産経や読売のような強硬派は、そのポーズに同調しているのか、本気で軍事行動を先んじて考えているのか判らない。対話の場がつくられなければ、事は急速に進む。準備ができているのは北朝鮮だけだろう。その確率はたしかに高まっている。準備は必要だ。だが…それだけでは無能だ。アメリカでさえ、まだ平和的解決に重きを置いている。
対話の場がつくられたなら、今のままでは日本の役割はゼロに近い。強硬姿勢のみ。対話を促す姿勢さえ見えない。安倍氏の国家主義的思考が、朝鮮半島や中国と協力が必要な時には、むしろ邪魔になると見るアメリカ人も多数いる。平和的解決に至った時、もっとも利益を得るのは?明らかに中国だ。その可能性を最後まで捨てずに努力したとしたら?最悪の事態になっても中国は平和主義者のブランドを手にする。日本は、完全にアメリカの属国ぶりを演じるだけだ。
いまのアメリカの行動を見て、北朝鮮より浮き足立っている日本は、あまりに脆弱だ。冷静に準備しながら、口では平和的解決を求める。努力を惜しみなくする。その行動があれば、有事の際にはいろいろな言い訳が効く。今のままでは、基地を貸し、物資を出し、場合によっては人も出すつもりだ。ならば、北朝鮮にとっては当然の攻撃対象だ。
事が起きずに進んだなら、朝鮮統一に、アメリカの属国の意見が反映されるだろうか?外交意志さえ持たず、中国や韓国とも関係の悪い国が、どんな役割を担うのだろう?もし統一されれば、朝鮮半島にはドイツと同じ事が起きる。混乱もあるが、急激な成長も当然のように生じる。アメリカ、中国、ロシアが見ているのはその利権だ。なぜ日本は、目先の敵を嫌うことに執着するのだろう?

人民網日本語版
春の外交のハイライト 習近平主席の欧米歴訪 (2017.4.11)

申し訳ないが、世界の認識とは完全にずれている。米中首脳会談の話題に北朝鮮というキーワードを出さない意図には相当な違和感がある。中国政府が北朝鮮問題を避けるなら、アメリカ、韓国、日本だけでなく、世界が中国を見限るだろう。

日本経済新聞・社説
東芝の迷走が示すグループ統治の重み

投機的に、東芝プットでも仕込もうかと思った時期もあったが、あまりにお粗末で経営にもなっていない失態に、アメリカ大統領選挙の前と同じ気分になってやめた。プロの投資家ではない私は、後で後悔する投資で儲ける気はない。ブレグジットには賭けたが、どちらが選ばれてもアメリカの未来が見えない大統領選挙は降りた。いまの北朝鮮への緊張でも、ゴールドと原油は狙うが、ロッキード・マーティンの株は選ばない。
いまの東芝が復活するなら賭けたい。だが、まるでその兆しが経営層から見えない。原発事故を起こした後の東電よりもひどい。東電は、原発の運営でかなりの無責任さを露呈したが、電力事業、他の事業に事故の影響は最小限に抑えた。今の東芝は、無責任なだけではない。経営も他人に任せているような、呆れた事態が1年ほどつづいている。ウエスチングハウスを破産に踏み切った理由は?NANDメモリ会社を売る理由は?今の経営層の本音の回答は「コンサルタントや顧問がそう奨めるから」ではないだろうか?自らが必死に考え、社員や社会を考えた時に、一歩踏み出すつもりでしている決断ではない。だから、チャプター11が成立しなかったらどうする?と言われても答えられない。半導体事業売却に合弁パートナーから異議が出る。自らの意志で普通に経営していれば、たとえ第三者に言われても、決断する前に確認するはずだ。何もかも他人に任せて、イスに座って退職金を待てばいいと思っている人が経営していれば、どれだけ大きな会社でも沈む。
私は堕ちる東芝で利益を得るつもりはない。ボロボロになっても価値があると思ったら、その株を応援する意志はある。世界の日本を好きな人たちがそう考えているのに、当事者の経営者がその気がないのだ。非上場になるしかないだろう。

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