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2948.ホーム・サーバーという発想にお別れ

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XcodeがOS X 10.12以降、Sierra必須になり、ずっとしがみついていた古いApple環境から、急速に移行をはじめています。

昨年の年明け早々、時代遅れの旧型Mac Proのビデオボードが壊れ、Apple Storeにクルマで持ち込んだところ、
Geniusに「残念ですが、2015年末でサポート対象から外れまして…」とお断り。
中古ショップでビデオボードを買って順調に使ってましたが、最後の延命だろうなあと覚悟してました。

それでも放置してきたのは、Sierraを無視しても仕事に支障がなかったこと、買い替える意欲をかき立てられる製品がなかったこと、何より、メンドくさかったのです。
たんまりあるデータをバックアップして、移し替えるのが。

移行で、葬ろうと思っているのは、古いタワー・サイズのMac Pro。
そして、ホーム・サーバーになるはずだった、Mac mini。

ホーム・サーバー…4,5年前は、そんなコンセプトも理にかなってました。
Mac miniのスペックを見ると、その意欲が感じられます。
ディスプレイはHDMI端子。モバイル機器の充電と同期のハブになるために、USBポートがたっぷり。
SDカードのスロットもついていて、ハードディスクがたっぷり2TB。
写真も、音楽も、ムービーもたっぷり詰め込んで、コンテンツはホーム・サーバーに。
TVに、PCに、モバイルに…サーバーからストリーミングも、ダウンロードも。
そんなつもりだったと思うんですが…

全部、クラウドに入れる、コンテンツは見たい時にストリーミングで入手。そんな時代に、時計は一気に進みました。

たっぷり貯まったコンテンツたちは、楽しむよりは貯まっていく一方で、これならバックアップだけで十分。
楽しいコンテンツは、どんどん生産されていくし、音楽も動画も、ストリーミング、Podcast、YouTube。

ファイル・サーバーとしては、OSの入ったサーバーで動かすメリットも最初はあったんですが、Dropboxの方が利便性が高くなり、OSがいらなくなりました。

ソフトウェアをつくるにも、クラウドですぐにサービスをテストできる。

「PCは、やがて農耕具のトラクターといっしょ。特殊な用途でしか使わなくなる…」と言っていたSteve Jobsは正しそうです。
開発用に、パフォーマンス重視で調達したiMacでさえ、Mac Proに比べれば半額。ホーム・サーバーはお役御免。
その間、スマートフォンとタブレットは、何度買い替えただろう?

私がトラクターのiMacでつくるものも、PCでつくるよりは、ネットの向こう側に書き込むことが増えました。
この原稿だって、WordがDream Weaverになって、WordPressになっている。
つくるアプリケーションのコードも、半分以上はクラウドにいる。

IoTの時代になった時、サーバーの役割は絶対に必要で、PCはその役割を担うにはもっとも適しているように見えていましたが、今の流れでは、スマートフォンにやらせる方が理想的。
ホーム・サーバーがホスティングするという発想は、やがて見直される日がくるかも。ただ、その時の前提は、トラフィックのスピードが強烈に早いとか、CPUやエネルギー効率がものすごく良くないと…やっぱトラクター。

お別れするのは、PCに執着していた発想かも。
もっとモバイル。もっとシンプル。
身軽になろう。

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