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2887.報道比較2017.2.13

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国内紙朝刊は休刊日。北朝鮮のミサイルが緊張を高めたが、日米首脳会談は安定した結果に。次のリスクはヨーロッパへ?

Wall Street Journal
ロープ際に追い詰められたメルケル氏 (2017.2.10)

秋にドイツで行われる総選挙において、アンゲラ・メルケル首相が敗北を期す可能性が出てきた。欧州における政治的安定の代表例のひとつが、消散しようとしている。メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は、わずかの差ながら2010年以降初めて世論調査で首位の座を譲った。タイミングも絶妙だ。と言っても、中道右派のCDUに対する野党側の善戦を歓迎しているわけではない。メルケル氏が政治に必要としているのは激しい競争だ。中道左派が目立たない中で、同氏は現実主義的な中道派路線を取り、欧州における体制の現状維持を支えてきた。中道派の有権者を奪う脅威が存在しなかったため、メルケル氏はその層を盾に開放的な移民政策を推進できると考え、議論を巻き起こした。CDU内の右派層から反対の声が上がっていたにもかかわらずだ。この行為により、EU懐疑派である極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が支持を伸ばすことになった。メルケル氏が今後も右寄りの政策を推進することを期待したい。党内には動揺の声も上がるが、同氏は減税などの経済改革案を受け入れ、シュルツ氏は政府による財政出動を訴えていけばいい。そうなればドイツの有権者たちは、純正な主流政党同士の選択肢で票を投じられることになる。これは欧州で行われた最近の選挙では、多くの有権者が経験できなかったことだ、としている。

北朝鮮のミサイル発射が緊張を高めたものの、日米首脳会談は具体的な成果は別として、期待以上の安定した日米関係を見せた。次のリスクはヨーロッパへ?ドイツに不安の兆候が見えはじめている。休まる間もない。
トランプ氏が保護主義を強めるほど、期待が高まるメルケル氏だが、ドイツ国内の支持率は芳しくない。それほど移民問題はドイツでも尾を引いている。これは経済や治安よりは、準備不足で受け入れてしまった印象を拭いきれない行政の問題だろう。
ドイツで極右政党が政権で強さを増す方が、トランプ氏の大統領就任よりインパクトがあるかもしれない。ヨーロッパの分裂は、すでに英国の離脱で現実化している。ヨーロッパでもっとも恵まれた環境のはずのドイツが理念を失えば、悲壮感は確実に高まる。選挙がある秋まで、アメリカだけに気を取られているわけにはいかない。

人民網日本語版
習近平主席 トランプ大統領と電話会談 (2017.2.11)

習近平国家主席は10日、米国のトランプ大統領と電話会談した。習主席はトランプ氏の大統領就任に祝辞を述べると同時とに、大統領が今月8日、習主席に書簡を送り、元宵節(旧暦1月15日、今年は2月11日)と旧暦酉年の訪れを受けて中国国民に祝福を送ったことについて謝意を述べた。また大統領が中米協力の拡大、中米両国と国際社会に恩恵が及ぶ建設的な二国間関係の発展について努力するとしたことを高く評価した。トランプ大統領は、「習近平主席と電話で話ができることを大変うれしく思う。米中がトップ同士の意志疎通を維持することは非常に重要だ。私は就任以来、双方が密接な連携を維持していることに満足している。私は中国が発展の中で勝ち取った歴史的な成果に敬服しており、中国国民に心からのあいさつを述べる。米中関係の発展は米国国民の幅広い支持を得ている。私は、米中が協力パートナーとして、ともに努力することを通じて、私たちの二国間関係を歴史的にみても新しい高みに押し上げるものと確信する。米国は両国の経済貿易、投資などの分野における、また国際問題における相互利益の協力を強化するよう努力していく」と述べた。両首脳は密接な連携を維持し、ともに関心を寄せる問題について適時意見交換を行い、各分野での交流協力を強化することに同意し、早期の会談を望むとした、としている。

「米国政府は『一つの中国』政策を堅持する」という一言だけで、中国は歓喜している。トランプ氏のディール・スタイルに抗えないのは日本ではなく中国のようだ。今後、中国はトランプ氏の気まぐれにずっと付き合わされることになる。
北朝鮮が緊張を高めるたび、米中関係の話題、は経済ではなく軍事に、南シナ海ではなく38度線に。中国にとってアメリカの気を反らせる話題と見るか、喉元の棘と見るかは判らない。トランプ氏は、北朝鮮も自らのディールのカードにできるように動くだろう。中国外交は、トランプ政権の後手に回っている印象。就任前の冷静さはどうしたのだろう?

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