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2123.3/9のイベントからはじまる、Appleの未来に期待

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いよいよ。ここから新しいAppleがはじまる。そんな気がしている。

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ソフトウェアでは、少し失望させられる経験もしているが、すばらしい体験の創造では、未だにAppleはナンバーワン。Appleの製品から見る世界と、AndroidやWindowsから見る世界は、私にとっては違う。インターネットにつながるだけでも、プロダクトの印象も、ストアでの体験も、何もかも。それはファンだからとか、単純にデザインが素晴らしいという右脳的なものだけではない。
本当に、言葉にするなら「体験」だ。

たとえば。
私は、Apple Watchに、iPodに近い印象を持っている。正直に言えば、今のところ、興味は低い。欲しいと思ったことは、まだない。気になって頭から離れないというものでもない。そこで動くアプリケーションのアイディアはいくらでもある。Apple WatchをターゲットにしたApp Storeに、自分の能力を投資するにはいいな、と思っている。
iPodもそうだった。当時、音楽を提供する側にいた私にとって、1000曲をいつでも持ち歩けるメリットは絶大だった。少し経ったら、興味のないはずだったiPodを買っていた。そして…その本質的価値に気づいた。新しい音楽の楽しみ方がそこにあった。iTunesのMusic Storeができる前に、すぐに気づいた。音楽のフォーマットが、iPodで変わる。アルバムは消える。バラ売りで魅力ある音楽しか残らなくなる、と。

「デジタル時代の音楽の楽しみ方ってのは、こういうもんだ」そう言われている気がした。だって…楽しいんだから。アーティストが必死に考えて、コンサートのようにはじまり、盛り上げ、しっとりと終わるようなアルバムもいいが、1000曲が入り混じる意外性。ラジオでもここまで意外な選曲はできない。しかも、すべて自分のお気に入りの曲。不思議とiPodが選ぶ選曲には魔法のようなストーリーがあるような気がして(すごいアルゴリズムがある…というウワサもあったような)。
Music Storeが1曲を100円で買えるようにした時、Appleの考えるルール・チェンジの規模に驚愕した。ああ、本気で音楽の世界を変えちまうんだ。
最初に書いたとおり、私はこのツールを自分の音楽をプロモートするために買った。そうしたら、Appleに言われたわけだ。「あんたの創り方は、もう古い。3000円で100万枚?小さいよ。1曲に魂を込めなきゃ。100円で世界に届けるように。」
日本には、別のやり方で音楽をCDとして売る方法が生まれたようだが、音楽はAppleのおかげで時代が変わった。そのやり方についていけない人からは不満タラタラだ。だが…楽しいんだ。新しい体験の方が。

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これと同じことを、Appleは何度やっただろう?
パーソナル・コンピュータで。電話で。
Appleの前と、Appleの後。まったく違う体験が、そこにある。
頭のいい人が、ちゃちゃっとやることではない。天才が思いついたものを、すごいデザイナーがカッコよく仕上げたものでもない。
とびっきり熱意のある人たちが、朝から晩まで、ずっとずっと考えて。何度もテストを繰り返して。
本気で世界を変えよう。ルールを変えよう。もっと楽しくできる。
まだ、まだ。もっと、もっと。けずって、けずって。
そうやってシンプルになったものに、ソウルがこもったプロダクトが、すばらしい体験とともにストアに並ぶ。

Appleが苦手という人は、この熱狂がイヤなのだろう。
今までのやり方で十分なら、気持ちはわかる。
ただ、今のところ、世界は熱狂の方が好きなようだ。
とどまるよりは、あたらしいことに、変わっていく。
その方が好きな間は、Appleは愛されつづけるだろう。

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さて。時計である。
ウェアラブル。そのキーワードの意味を、明確に示せたプロダクトは、世界にまだない。
AppleはApple Watchに「ウェアラブル」という表現を一度も言ったことはない。
おそらく、相当な計算の上で、「同社のこれまでの製品の中で最もパーソナルなデバイス」と称している。そして、3つの製品を「コレクション」と称している。Appleがここまでファッションに近いキーワードを使ったことはなかった。

Appleが変えようとしているもの。それはいつも、私たちが考えているより大きい。
果たして、今回は…?

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