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1087.報道比較2013.1.9

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Wall Street Journal
週刊紙の記事検閲に怒り−中国で抗議行動への支持高まる (2013.1.8)

中国で最も豪胆な新聞の1つである広東省の週刊紙「南方週末」に対する当局の強硬な検閲に記者たちが抗議している問題で、他のメディアやブログが支持を表明している。さらに著名な学者やブロガー、映画スターにも支持が広がっている。7日には広東省の省都・広州にある「南方週末」本社前の通りに数100人の抗議者が集まり、同紙の新年特別号の記事が修正されたことに怒りをぶちまけた。この記事は当初、法的な権利拡大を求めていたが、実際に発行された際には政府の業績に対する称賛にすり替わっていた。「南方週末」の問題はまた、政治的なコメントを通常避ける有名人の関心も呼んでいる。例えばソーシャルメディアの女王と呼ばれ、新浪微博で3100万人以上のフォロワーのいる女優ヤオ・チェン(姚晨)さんは故アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏の言葉を引用し、「一片の真実の言葉は世界全体より重い」と述べた。このメッセージはネット上で7日朝までに60,000回近く転載された。「南方週末」をめぐる抗議行動は、中国の輸出産業の本拠地である広東省の地元政府と党指導者に対する異例の直接的な批判になっている、としている。

不穏な中国。中国の国民が何かにつけて怒りやすくなっているのか。怒っているという情報が漏れやすくなっているのか。それをWSJはなぜ嗅ぎつけるのか。多種多様な思惑があるだろうが、中国政府への圧力が過去に見た事がないほど強まっているのは事実だろう。習氏はどうコントロールするのだろうか?

朝日新聞・社説
手抜き除染―改めて重い現実を見る

東京電力福島第一原発の事故を受けた除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水を回収せず、近くの川などに捨てる手抜き作業が横行していた。発覚したのは、第一原発に近くて放射線量が比較的高く、国の直轄で事業が始まった市町村でのことだ。避難指示解除の見通しがついて自宅に戻る準備を始めた人、帰宅をめざしてなお避難を続けている人たちの気持ちを傷つける、許されない行為である。作業を始めてみたら線量が下がらない場所があったり、人手が足りず、ふやすと採算があわないという問題が生じたりしたのなら、きちんと発注側に訴えるべきだ。あらためて痛感するのは、原発事故がいかに広い範囲に、取り返しようのない汚染をおよぼしたかという現実である。除染前と除染後で、どれだけ放射線量が下がったか。効果が大きいのはどのような方法か。どんな地形や植生だと下がりにくいか。各地の状況をまとめ、専門家をまじえて知識を深めてゆく必要がある、としている。

こういう事実を質せるのは、報道の存在意義の根幹だと思う。すばらしい。

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